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垂直同期はオンとオフどっち?入力遅延が増える理由とLoL・VALORANTのおすすめ設定

VALORANT公式サイトのジェット紹介ページにあるブレードストームのスキル映像の一場面。一人称視点で、グローブをはめた右手がナイフを投げた直後の姿勢になっており、水色の軌跡が扉の前に立つ敵エージェントまで伸びている。画面の左右と下には複数のナイフが浮かび、奥にはベージュの石壁の建物と、X字模様の青緑色の扉や箱が見える。
画像出典: © Riot Games · VALORANT official Jett agent page, Blade Storm ability preview video frame
要点まとめ
  • 垂直同期で入力遅延が増えるのは、描き終えたフレームがモニターの次の更新を待つためです。フレームレートがリフレッシュレートに届くとその後ろにフレームが詰まり、NVIDIAはこれをディスプレイからのバックプレッシャーと説明しています。
  • 可変リフレッシュレート(VRR)非対応のモニターで対戦ゲームを遊ぶなら、ゲーム内とドライバーの両方で垂直同期をオフにし、NVIDIA Reflexがあればオンにするのが基本です。LoLならビデオ設定の「垂直同期」のチェックを外します。
  • G-SYNCやG-SYNC Compatible対応のFreeSyncモニターなら、NVIDIA側で垂直同期オン、ゲーム内はオフ、フレームレート上限は最大リフレッシュレートより3以上低く(144Hzなら141)するのがBlur Bustersの推奨です。

結論から言うと、一般的な固定リフレッシュレートのモニターで対戦ゲームを遊ぶなら垂直同期はオフ、G-SYNCやG-SYNC Compatible対応のFreeSyncモニターをNVIDIAのGPUで使うならドライバー側でオンにしてフレームレート上限と組み合わせる、が答えです。

リーグ・オブ・レジェンド(LoL)なら、ビデオ設定にある「垂直同期」のチェックボックスがこの設定です。垂直同期はティアリング(画面の横ずれ)を防ぐために、描き終えたフレームをモニターの次の更新まで待たせます。PCの描画がモニターより速いと、その待ちの後ろにフレームが詰まり、マウスを動かしてから画面に反映されるまでが遅れます。

NVIDIAの公式ガイドも、ティアリングを許容できるならオフにすることを強くすすめています。ただし可変リフレッシュレート(VRR)のモニターでは、モニター側がGPUに合わせて更新するので話が変わります。

本記事は2026年11月3日時点で、NVIDIA・AMD・Microsoft・ライアットゲームズの公式ドキュメントとBlur Bustersの入力遅延テストを確認した内容です。設定を触る前に、Windowsがモニターを最大リフレッシュレートで動かしているかをWindows 11でリフレッシュレートを変える方法で確かめておきましょう。144Hzのモニターが60Hzのままだと、以下の設定はすべて違う結果になります。

垂直同期で遅延が増える仕組みと、オンにする価値がある場面

モニターは一定の間隔で画面を描き直しています。144Hzなら1回の更新はおよそ6.9ミリ秒、60Hzならおよそ16.7ミリ秒です。垂直同期がオフだと、GPUはフレームができた瞬間に送り出すので、モニターが前のフレームを描いている途中でも切り替わり、その境目がティアリングとして見えます。

オンにすると、新しいフレームは次の更新まで待たされます。フレームレートがリフレッシュレートを上回る状況では、この待ちが後ろへ連鎖します。GPUは新しいフレームの置き場がなくなり、CPUもその後ろで止まるので、画面に出るフレームは少し前の操作をもとに作られたものになります。

NVIDIAはこれを、ディスプレイからのバックプレッシャーがシステム全体に響くと表現しています。バッファの方式でも体感は変わります。Blur Bustersによると、従来のダブルバッファの垂直同期は、更新のタイミングに間に合わなかった瞬間にフレームレートがリフレッシュレートの半分に固定され、60Hzなら30まで落ちます。

多くのゲームが採用しているトリプルバッファはこの落ち込みを防ぐ代わりに、フレームレートがリフレッシュレートを上回るときに遅延がさらに1フレームほど増えます。Blur Bustersの計測では、NVIDIAのFast Syncはフレームレートがリフレッシュレートの2〜5倍出ていないと遅延を大きくは減らせません。

G-SYNC、G-SYNC Compatible、FreeSyncといった可変リフレッシュレートは、逆側から問題を解決します。モニターがフレームごとに更新のタイミングを合わせるので、対応範囲内ではティアリングも垂直同期の待ちも起きず、NVIDIAはこれを両方のいいとこ取りと呼んでいます。

最も遅延が少ないのは今も垂直同期オフですが、Blur Bustersの計測では同じフレームレートでのG-SYNCとの差は最大でも半フレーム程度です。ドライバー側の各3D設定の意味はNVIDIAコントロールパネルのゲーム向け設定で解説しています。

垂直同期を正しく設定する6ステップ

  1. 1リフレッシュレートとVRR対応を確認するWindows 11で[スタート]>[設定]>[システム]>[ディスプレイ]>[詳細表示]を開きます。Microsoftによると、ここのディスプレイ情報パネルに現在のリフレッシュレートと、可変リフレッシュレートに対応しているかが表示されます。高リフレッシュレートのモニターなのに60Hzになっていたら、先に[リフレッシュ レートの選択]で高い値を選びます。
  2. 2今のフレームレートを確認するゲームでFPSを表示する方法を参考にFPSカウンターを出し、普段どおり1試合遊びます。フレームレートがリフレッシュレートを大きく上回るのか、同じくらいなのか、下回ることが多いのかを見ておきます。この結果で、下の表のどの行に当てはまるかが決まります。
  3. 3G-SYNCやFreeSyncをオンにするまずモニター本体のメニューでオンにし、次にGPUのソフトで有効にします。NVIDIAならNVIDIAアプリのシステム内にあるG-SYNCの項目、従来のコントロールパネルならG-SYNCの設定画面です。AMDはモニター側の設定でFreeSyncを有効にし、AMD Software: Adrenalin Editionのゲームまたはディスプレイのタブで状態を確認するよう案内しています。Blur Bustersは、認証済みのG-SYNC Compatible FreeSyncモニターにも同じ推奨設定が当てはまるとしています。
  4. 4垂直同期は1か所だけでオンにするNVIDIAのグラフィックカードでVRRを使うなら、NVIDIAアプリのグラフィックスにあるプログラム設定(コントロールパネルなら3D設定の管理)で対象ゲームの垂直同期をオンにし、ゲーム内の垂直同期・ダブルバッファ・トリプルバッファはすべてオフにします。固定リフレッシュレートのモニターで遅延を最優先するなら逆で、ゲーム内でオフにし、ドライバー側で強制的にオンになっていないかも確かめます。ウィンドウモードやMS Hybrid方式のノートPCではコントロールパネルの垂直同期が効かないとNVIDIAは説明しているので、ゲーム内の垂直同期を使います。
  5. 5フレームレート上限をリフレッシュレートの少し下にするVRR対応モニターなら、上限はまずゲーム内の機能で、最大リフレッシュレートより最低3低く設定します。60Hzなら57、120Hzなら117、144Hzなら141です。ゲーム内の上限が決まった段階しか選べない場合は、NVIDIAドライバーの最大フレームレートで細かい値を指定できます。Blur Bustersの検証では、G-SYNCとドライバーの垂直同期をオンにした状態でReflexを使うと、144Hzでおよそ138に自動で制限されます。Blur Bustersによると、この上限はフレームレートをVRRの範囲内に収めるためのものなので、固定リフレッシュレートのモニターで垂直同期をオフにしている場合とは関係ありません。
  6. 6ReflexかNVIDIA低遅延モードをオンにするVALORANTのビデオ設定にはNVIDIA Reflex Low Latencyがあり、オフ・オン・オン+ブーストから選べます。エーペックスレジェンズ(APEX)もEAの案内でビデオの詳細設定にあるNVIDIA Reflexを有効にするよう書かれています。LoLにはReflexの項目がなくDirectX 11で動くため、ドライバーの低遅延モードが効く側です。両方オンにするとReflexが優先されます。状況別の値はNVIDIA低遅延モードはオフ・オン・ウルトラのどれかにまとめています。

環境別の垂直同期のおすすめ(2026年11月3日確認)

環境垂直同期あわせて設定すること
VRR非対応モニターで対戦FPS、FPSがリフレッシュレートを大きく上回るゲーム内・ドライバーともオフReflexがあればオン。最小の遅延と引き換えに多少のティアリングは許容する
VRR非対応で、ティアリングが気になるRPGなどのゆっくりしたゲームオン入力遅延は増える。ダブルバッファだとFPSが落ちた瞬間にリフレッシュレートの半分まで下がる
VRR非対応で、FPSがリフレッシュレートの2〜5倍出るNVIDIAならFast Syncも選択肢余裕が足りないと垂直同期並みの遅延とカクつきが出る。G-SYNCとは併用しない
G-SYNC・G-SYNC Compatibleモニター+NVIDIAのGPUドライバーでオン、ゲーム内はオフ上限を最大リフレッシュレートの3以上下に(144Hzなら141)。Reflexオンなら144Hzで約138に自動制限
FreeSyncモニター+AMDのGPUFPSが頻繁にリフレッシュレートを超えるならオンオンにする代わりにフレームレート上限でもよい(AMD公式)。FreeSyncの状態はAMD Software: Adrenalin Editionのゲーム・ディスプレイタブで確認
G-SYNCをウィンドウモードで使う、またはMS Hybrid方式のノートPCゲーム内の垂直同期を使うコントロールパネルの垂直同期はフルスクリーンのアプリでのみ有効で、MS Hybrid方式のノートPCは非対応(NVIDIA)
スペックが足りずLoLのFPSが安定しないPC「垂直同期」のチェックを外すライアット公式のラグ対策では「フレームレート設定」を60FPSにする組み合わせ

結果を判断する前に確認すること

  • Windowsでモニターが最大リフレッシュレートになっている(60Hzのままではない)
  • VRRをモニターのメニューとGPUのソフトの両方でオンにした
  • VRR環境では垂直同期をドライバーの1か所だけでオンにし、ゲーム内の垂直同期・ダブルバッファ・トリプルバッファはオフにした
  • VRR環境ではフレームレート上限が最大リフレッシュレートより3以上低い、またはReflexに上限を任せている
  • 設定は1つずつ変え、同じモードを変更前と変更後で数試合ずつ遊んだ
G-SYNCをオンにしているのに画面の下の方に横線が出るなら、まずドライバー側の垂直同期がオフになっていないか確認しましょう。Blur Bustersによると、フレームごとの描画時間にはわずかなばらつきがあり、少し早くできたフレームが前のフレームの表示中に割り込むと線が出ます。G-SYNCと一緒に垂直同期をオンにすると、モニターはそのフレームを前のフレームが描き終わるまでだけ待たせるので、入力遅延はほとんど増えずに線が消えます。

設定を変える前後の試合をDORで残して見比べる

垂直同期の変更は、印象に残った1回の撃ち合いではなく、試合単位で比べると判断しやすくなります。DORは無料のWindows用ゲーム録画アプリで、LoLやVALORANTを起動すると自動で検出して1試合まるごと録画し、見どころの場面を別のクリップとして保存します。

LoLならキル・マルチキル・オブジェクト、VALORANTならキルに加えてエースやクラッチのタグが付き、録画はアプリの「マイクリップ」にまとまります。元の設定で数試合、新しい設定で数試合遊んだら、録画を開いて撃ち合いや集団戦の結果を見比べましょう。

ティアリングや入力遅延の手ざわりはプレイ中に自分のモニターで確かめ、録画では結果が本当に変わったかを確かめる、という分担です。気に入った場面はアプリで16:9・9:16・1:1に切り出せ、DORスタジオ(dor.gg/studio)では複数のクリップをつなげられます。ゲームごとの情報はVALORANTのページとリーグ・オブ・レジェンドのページにあります。

ゲームを起動するだけで録画が始まる DORのゲーム録画ソフト →

DOR Clips

DORに投稿されたヴァロラントクリップ

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DORユーザーが実際に録画して投稿したヴァロラントの動画です。タップするとdor.ggで再生されます。

FAQ

よくある質問

LoLの垂直同期はオンとオフどっちがいい?

対戦で操作の反応を優先するなら、ビデオ設定の「垂直同期」はオフ(チェックを外す)がおすすめです。LoLにはNVIDIA Reflexの項目がないので、NVIDIAのグラフィックカードならドライバーの低遅延モードを併用します。スペックが足りずFPSが安定しない場合も、ライアット公式のラグ対策では「垂直同期」のチェックを外し、「フレームレート設定」を60FPSにする組み合わせが案内されています。G-SYNCやG-SYNC CompatibleのモニターをNVIDIAのGPUで使うなら、ゲーム内はオフのままドライバー側で垂直同期をオンにします。

垂直同期をオンにするとFPSは下がる?

垂直同期はフレームレートをリフレッシュレートで頭打ちにするので、144Hzのモニターなら表示上のFPSは144前後で止まります。重くなったと感じるよくある原因はダブルバッファ方式で、更新に間に合わないフレームが出た瞬間にリフレッシュレートの半分(60Hzなら30)まで落ちることがあります。トリプルバッファはこの落ち込みを防ぎますが、遅延が1フレームほど増えます。

ゲーム内とNVIDIAコントロールパネル、どちらで垂直同期をオンにする?

G-SYNC環境ならドライバー側がおすすめです。Blur Bustersは、ゲーム内の垂直同期は独自のバッファを加えたり、トリプルバッファを自動で有効にしたりすることがあるため、コントロールパネル側が最も確実だとしています。ただしまれにゲーム内の設定でしか効かないゲームもあります。ウィンドウモードやMS Hybrid方式のノートPCではゲーム内を使います。AMDのGPUとFreeSyncの組み合わせなら、FPSが頻繁にリフレッシュレートを超える場合は垂直同期をオンにするか上限を設けるようAMDが案内しています。

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