← ブログ

配信者向け録画設定の完全ガイド、配信しながらローカル高画質を同時録画でアーカイブ・クリップまで (2026)

マイクとデュアルモニターが置かれた配信者の配信録画セットアップ
Photo · Pexels
要点まとめ
  • 結論から: 配信は圧縮版で送出し、同じ画面をPCに高画質でローカル同時録画すれば、アーカイブと編集用のきれいな原本を一度に確保できます。
  • OBSは配信と録画の設定が完全に分離されているので、配信はCBRで安定的に、ローカル録画はCQPで高画質に別々に設定できます。
  • エンコーダーはNVIDIA NVENCを使えば、配信と録画を同時に回してもゲームフレームの損失が小さいです。保存フォーマットはmkvが安全です。
  • DOR(ドル)は配信とは別にゲームの名シーンを自動クリップで保存するので、長いアーカイブからハイライトをいちいち切り出す必要が少なくなります。

配信が終わって「さっきのあのシーン、クリップにしよう」とアーカイブを開いたら、Twitchに残った映像はビットレートが削られて文字がつぶれ、色が死んでいた、という経験が一度はあるはずです。配信の送出版は視聴者が途切れなく見られるようにわざと圧縮した映像なので、編集・アップロード用の原本としては画質が物足りません。答えは単純です。配信は普段どおり送出しながら、同じ画面を自分のPCに高画質でもう一枚ローカル録画しておくことです。

この記事では、OBS Studioで配信とローカル録画を同時にかける設定をステップごとに整理します。配信と録画の画質を別々に設定する方法、同時に回してもゲームがカクつかないようにするエンコーダー・解像度の推奨値、そして長いアーカイブから名シーンだけを自動で集めてくれるDOR(ドル)まで続けて扱います。VALORANTリーグ・オブ・レジェンドのように1試合が長く名シーンがまばらに出るゲームほど、このセットアップの効果が大きいです。

なぜ配信版ではなくローカル録画が別途必要なのか

配信(ライブ送出)と録画(編集版)は目的が正反対です。配信は視聴者がバッファリングなしで見られるように、ネットワーク帯域幅に合わせてビットレートを低く固定するのが重要です。逆にローカル録画は、後でクリップに切ってYouTubeにアップするきれいな原本が目的なので、画質を最大限に引き上げるのが核心です。Twitchのアーカイブ(VOD)は送出ビットレートのまま保存され、保管期間の制限もあるので、永久保管用の原本とするには弱いです。

そのため配信者が使う標準セットアップが「配信は圧縮版で送出、ローカルは高画質で同時録画」です。同じ一度の配信で視聴者用の送出版と編集用の高画質原本を同時に得る構造なので、配信が終わると劣化のない映像がPCにそのまま残ります。

配信録画設定
OBS Studio · Wikimedia Commons (GPL, OBS Project)

ステップ1: 配信送出設定 (圧縮版)

まず送出画質から設定します。設定 → 出力で出力モードを「詳細」に変えると、配信と録画のタブが別々に分かれます。「配信」タブでエンコーダーをNVIDIA NVENC H.264に、レート制御をCBR(固定ビットレート)に設定します。配信はネットワークの安定性が優先なので、ビットレートを一定に保つCBRが合います。ビットレートはTwitch基準で6000Kbps前後、アップロード速度に余裕があればそれより少し高めに設定します。

配信タブの値は「視聴者が途切れなく見られるか」だけを見ればよいです。画質が物足りなくても大丈夫です。本当の画質は次のステップのローカル録画で確保するからです。

ステップ2: ローカル録画設定 (高画質原本)

今度は同じ設定 → 出力画面で「録画」タブに移ります。核心はここからです。録画タブのエンコーダーとレート制御は配信と完全に独立して動作するので、配信がCBRであっても録画は高画質モードで別々に設定できます。

  • 録画パス: 容量に余裕の大きいドライブを指定します。高画質原本は1時間あたり数GBが貯まります。
  • 録画フォーマット: mkvを推奨します。mp4は録画中に強制終了(ブルースクリーン・停電)するとファイル全体が壊れることがありますが、mkvはその時点までは生き残ります。編集前にOBSの「録画を再多重化(mp4に変換)」機能で変えればよいです。
  • エンコーダー: NVIDIA NVENC H.264(またはHEVC)。配信と録画を同時に回しても負荷がGPU専用チップに渡されてゲームフレームの損失が小さいです。
  • レート制御: CQP(またはx264ならCRF)。画質を一定に保つモードなのでローカル原本に適しています。CBRのようにビットレートを縛りません。
  • CQP値: 18〜23の間。数字が小さいほど高画質・大容量です。たいてい20前後なら原本画質と容量のバランスが良いです。

ステップ3: ローカル録画の推奨画質

原本は配信版より一段上で設定するのをおすすめします。解像度は1080p、フレームは60fpsが編集・アップロードの標準です。FPSゲームのように動きの速い画面は60fpsが確実に滑らかで、クリップをスローに伸ばしても途切れません。

PCスペックがギリギリなら、フレームより解像度を先に下げます。1080p 60fpsが重ければ1080p 30fpsまたは900p 60fpsの順で下げてみてください。ゲーム内フレームが目に見えて落ち始めたら、その直前の値がそのPCの安全ラインです。配信と録画を同時に回す分、片方が重いとゲームが先にカクつくので、ゲーム内フレームを基準に調整するのが正しいです。

実践のコツ: 配信と録画を同時にオンにしたときにゲームがカクつくなら、まず両方のタブのエンコーダーがNVIDIA NVENCになっているか確認しましょう。片方でもソフトウェア(x264)になっていると、CPUがゲーム・送出・録画を一度に処理してフレームが崩れます。

ステップ4: オーディオトラックを分けてアーカイブ編集を楽に

アーカイブを編集するつもりなら、オーディオトラックを分けておくと大きな助けになります。OBSの詳細出力の録画タブでマイクとゲーム/デスクトップの音を別々のトラックに割り当てると、後でクリップを切るときにゲーム音は生かして、ちょっと入った雑談だけを下げるといった具合に手直しできます。配信の送出には影響がなく、ローカル原本にだけ別トラックが入ります。

ステップ5: リプレイバッファで即席クリップを確保

配信中に「今のあれ、クリップ!」が起きたときのための機能がリプレイバッファです。設定 → 出力 → リプレイバッファをオンにして直前の長さを30秒〜1分に設定してから、設定 → ホットキーで「リプレイを保存」キーを指定します。設定 → 一般で「配信開始時にリプレイバッファを自動的に開始」をオンにしておくと、配信中ずっと待機状態で回ります。ホットキーを押すと直前の区間が別ファイルとして即座に保存されます。

ただしリプレイバッファは結局「良い瞬間に自分がホットキーを押さなければ」なりません。集団戦に集中していると、肝心の名シーンが出た瞬間にキーを押すのを逃しやすく、どこがハイライトかの判断も自分次第です。この限界を埋めるのが次のステップです。

DOR自動クリップ
DOR(ドル)は配信とは別に名シーンを自動クリップで保存します

DOR(ドル)、配信とは別に名シーンを自動クリップで

OBSのローカル録画はきれいな原本を丸ごと残してくれますが、その長いアーカイブから名シーンを探して切り出す作業は依然として人の仕事です。2〜3時間の配信からペンタキル・エースのいくつかのシーンを選び出そうと映像を最後まで回して見るだけでも、時間がかなりかかります。

DORは配信とは別にゲームの名シーンを自動クリップで保存するので、アーカイブからいちいち切り出す必要が少なくなります。OBSで配信・ローカル録画を回している間にDORを一緒に立ち上げておくと、DORがゲームの起動を自動検知してバックグラウンドで動作し、VALORANTのエース、リーグ・オブ・レジェンドのペンタキル・集団戦のような主要な瞬間を自動で短いクリップに切っておきます。配信が終わるとOBSには高画質原本のアーカイブが、DORには名シーンクリップが別々に整理されている構造です。

  • OBSローカル録画: きれいなフル映像原本、アーカイブ保管と長い編集用
  • DOR自動クリップ: キル・エース・ペンタキルのような瞬間だけを別途保存、ホットキーも区間探しも不要
  • 両方を一緒に回せば原本とハイライトを一度の配信で同時に確保
実践のコツ: 「アーカイブは残るのにクリップを作る時間がない」が一番の悩みなら、OBSで原本を残してDORで名シーンを自動で集める組み合わせが、その作業時間そのものを減らしてくれます。

まとめ: 一度の配信で原本・クリップを同時に

配信者向け録画の核心は「配信版に依存しないこと」です。送出はCBRで安定的に出して、同じ画面をNVENC・CQPでローカルに高画質で同時録画すれば、アーカイブと編集用原本が劣化なく残ります。ここにDORを加えれば名シーンが自動クリップにまで整理され、配信が終わったときに「原本 + ハイライト」が一度に手に入ります。

自分が主に配信するゲームのページで推奨設定と実際の自動クリップの例を確認してみてください、VALORANTリーグ・オブ・レジェンド

FAQ

よくある質問

配信しながら同時にローカル録画をするとゲームがもっとカクつきませんか?

エンコーダーをNVIDIA NVENCで使えば、送出と録画の負荷がどちらもGPU専用エンコードチップに渡されてゲームフレームに与える影響が小さいです。ソフトウェア(x264)にしておくとCPUがゲーム・送出・録画を一度に処理してフレームが落ちるので、配信・録画の両方のタブがNVENCになっているかをまず確認しましょう。

配信画質とローカル録画画質を別々に設定できますか?

はい。OBSの設定 → 出力で出力モードを詳細に変えると、配信タブと録画タブが分離されます。配信はCBRでビットレートを低く固定して安定的に送出し、録画はCQPで画質を上げて高画質原本を別途残せます。

ローカル録画フォーマットはmp4とmkvのどちらが良いですか?

録画中はmkvをおすすめします。配信中に強制終了や停電が起きてもmkvはその時点までファイルが生き残りますが、mp4は全体が壊れることがあります。編集前にOBSの録画を再多重化(mp4に変換)する機能で変えれば編集プログラムの互換も問題ありません。

Twitchのアーカイブ(VOD)があってもローカル録画は必要ですか?

必要です。Twitch VODは送出ビットレートのまま保存されて画質が圧縮されており、保管期間の制限もあります。編集・アップロード用のきれいな原本と永久保管を望むなら、配信と同時にローカルに高画質で録画しておくほうが安全です。

長いアーカイブから名シーンだけを素早く抜き出す方法はありますか?

DOR(ドル)をOBSと一緒に立ち上げておけばよいです。DORは配信とは別にゲームのキル・エース・ペンタキルのような瞬間を自動検知して短いクリップで保存するので、2〜3時間のアーカイブを自分で回して見ながら区間を探して切る必要が減ります。OBS原本とDORクリップを一度の配信で同時に確保するセットアップです。

Games

関連ゲームを録画する

続けて読む

関連記事

今すぐDORを始めましょう

インストールしてゲームを起動するだけで、名場面がクリップとして溜まっていきます