結論から言うと、録画ソフトがゲームを認識できない問題はほとんど3つのうちの1つです。①ゲームキャプチャのフックがGPUの不一致や権限不足で失敗するか、②アンチチートがフックを遮断するか、③フルスクリーンモードとキャプチャ方式が競合する場合です。以下の順序で自分の状況に合った分岐をたどればいいです。
なぜゲームを捉えられず黒い画面が出るのか
OBSの「ゲームキャプチャ」は、ゲームプロセスにフック(hook)をかけて画面出力を横取りする方式です。速くて軽いものの、ゲームと録画ソフトが同じグラフィックボードで描画し、同じ権限レベルで動いて初めてフックが成立します。この前提が崩れると、ゲーム一覧からゲームを選んでもプレビューが真っ黒になります。下の画像のように、OBSはどのゲームをどの方式でキャプチャするかをユーザーが自分で指定する必要があります。

分岐1. フック失敗 (黒い画面・未検知)
ゲーム一覧にはゲームが見えるのにプレビューだけ黒いなら、フックは試みられたがGPUやキャプチャモードで防がれた場合です。最も多い原因から1つずつ解いていきます。
- 1) GPUを合わせる: ノートパソコンは内蔵・外付けGPUが別々に画面を描画します。設定 → システム → ディスプレイ → グラフィックでOBSを「高性能」に指定し、ゲームと同じ外付けGPUを使わせましょう。
- 2) キャプチャモードを変える: ゲームキャプチャのプロパティで「特定のウィンドウをキャプチャ」の代わりに「フルスクリーンアプリケーションをキャプチャ(自動)」に変えるか、その逆にトグルします。
- 3) ゲームを「ボーダーレスウィンドウ(Borderless)」モードに: 排他的フルスクリーンはフックがより頻繁に崩れます。ウィンドウモードに変えると捉えられる場合が多いです。
- 4) フックキャッシュ削除: C:\ProgramData\obs-studio-hookフォルダを消したあと、ゲームキャプチャのソースを新しく作りましょう。更新・クラッシュ後に破損したキャッシュが原因のとき効果的です。
分岐2. アンチチート競合 (ヴァロラント・PUBG類)
フックは技術的には「プロセスインジェクション」です。だからVanguard(ヴァロラント)・Easy Anti-Cheat・BattlEyeのようなアンチチートは、フックをチート行為とみなして遮断します。ヴァロラントやバトルグラウンドでゲームキャプチャがとりわけ黒い画面なら、フックをこれ以上試さず、キャプチャ方式を変えるのが正解です。
- 画面(ディスプレイ)キャプチャにフォールバック: モニター出力そのものを録画するので、ゲームプロセスに手を加えません。アンチチートが防ぐ対象がなく、最も確実に動作します。
- 「アンチチート互換フック」オプション: ゲームキャプチャのプロパティにこの項目が見えたら点けてみましょう。より侵襲の少ないフックなので、一部のアンチチートは許可します。
- ウィンドウキャプチャ(Window Capture): フルスクリーンの代わりにウィンドウモードのゲームをウィンドウ単位で録画する折衷案です。
分岐3. 権限問題 (管理者権限の不一致)
多くのゲームが標準で管理者権限で実行されます。一方でOBSが一般権限で起動していると、Windowsが「低い権限のプログラムが高い権限のプロセスをフックすること」を防いでしまいます。権限レベルを合わせるだけで解決する場合が多いです。
- OBSのアイコンを右クリック → 「管理者として実行」でゲームと権限レベルを合わせます。
- 毎回自動で適用するには、OBSのプロパティ → 互換性 → 「このプログラムを管理者として実行する」をチェックします。
- それでもダメならOBSとGPUドライバーを最新バージョンに更新しましょう。旧バージョンのフックDLLが新しいドライバーとずれる事例があります。
根本解決: フック・ソース指定がそもそもない方式

上の過程は結局「どのキャプチャ方式がこのゲーム・この環境で防がれないか」をユーザーが自分で探して合わせる作業なので、ゲームごとGPUごとアンチチートごとに答えが違い、毎回新しく迷うことになります。OBSはゲームキャプチャのソースを手動で追加してキャプチャするゲームプロセスを自分で指定・フックする必要がありますが、DORは対応ゲームを自動検知して録画を開始します。フックモードを選んだりソースを作ったりする必要がなく、「ゲームを捉えられない」段階そのものが消えます。ヴァロラントやリーグ・オブ・レジェンドを起動するとDORが自動で認識して録画し、名場面は自動でクリップまで作ります。ゲーム別の推奨設定と実際の自動クリップの例は、ヴァロラント、リーグ・オブ・レジェンド、バトルグラウンドのページで確認できます。


