FiveMでフレームレートを整えるうえで、公式ドキュメントが案内している要点は3つです。まずcl_drawperfでFPSとCPU・GPU使用率を測り、メモリが足りない場合に限ってstr_maxVehicleTextureResを既定値の1024から下げ、nui_useInProcessGpuは既定のfalseのままにします。この記事はPC版Grand Theft Auto V上で動くFiveMクライアントが対象で、通常のFiveMとFiveM for GTAV Enhancedは別製品として必要スペックの表も別です。根拠は2026年10月6日に確認したCfx.reの公式ドキュメントだけで、「FPSが何%上がる」といった数値は載っていないため記載しません。プレイ中ではなく録画中だけフレームが落ちる場合は、ゲーム録画中のFPS低下の対処もあわせてご覧ください。
結論:測る、絞る、サーバーと比べる
公式ドキュメントから読み取れる確認軸は5つです。必要スペックと最新のGTA V、cl_drawfpsとcl_drawperfによる計測、メモリ不足時のstr_maxVehicleTextureRes、nui_useInProcessGpuの既定値維持、そしてサーバー依存の問題の切り分けです。画質を実際に手放すのはstr_maxVehicleTextureResだけなので、計測結果がメモリ不足を示す場合に限って触るのが安全です。レジストリ編集、サードパーティの最適化ツール、CitizenFX.iniの直接編集、グラフィックMODは、この記事では勧めません。録画中のGPU負荷が気になる方は録画時のGPU負荷を減らす方法も参考になります。
確認の手順
- 1製品の種類とGTA Vの状態を先に確認 — 公式FAQ(2026年9月23日更新)によると、FiveMクライアントはPC版Grand Theft Auto V用で、コンソール対応の予定はなく、Linuxではクライアントを実行できません。通常のFiveMとFiveM for GTAV Enhancedは別製品で、必要スペックの表も別です。FiveMのサーバーで遊ぶには、インストール済みのGTA Vが最新の状態である必要があります。どちらの製品を使っているか確認し、下の表の該当する方だけと見比べてください。GTA V自体の必要スペックの数値は、Rockstarの公式サポートページで直接ご確認ください。
- 2F8コンソールで基準のFPSを記録 — F8キーでクライアントコンソールを開き、cl_drawfps trueと入力すると、画面の隅にFPSカウンターが出ます。サーバーに入った直後、人が多い場所、車を運転している間など、普段フレームが揺れる場面ごとに数値を控えておきましょう。開発者モードが不要な通常のコマンドなので、誰でもすぐ使えます。
- 3cl_drawperfで負荷のかかる場所を読む — cl_drawperf trueは、FPSに加えてPing(サーバーとの往復時間)、PL(パケットロス)、CPU Usage、GPU Usage、GPU Tempを一度に表示します。フレームが落ちる瞬間に、CPUとGPUのどちらの使用率が高いか、PingやPLが同時に跳ねていないかを比べてください。公式ドキュメントには何%から問題という基準がないため、同じPCの別の場面と見比べる使い方が正確です。
- 4str_maxVehicleTextureResはメモリ不足の時だけ — このコマンドは車両テクスチャの最大解像度を制限するもので、既定値は1024です。公式の説明では、物理メモリが足りなくなる場合を減らす助けになることがある一方で、画質を犠牲にするとされています。RAMが表の最小に近い場合や、車が集まる場所でだけ重くなる場合に候補とし、一段階ずつ下げてみて、同じ場所のcl_drawperfの数値に変化がなければ既定値に戻してください。変更はF8コンソールでstr_maxVehicleTextureResの後ろに数値を続けて入力して行います。推奨される具体的な数値はドキュメントにないため、既定値の1024より小さい値を少しずつ試します。FPSがどれだけ上がるかという数値もドキュメントにはありません。
- 5nui_useInProcessGpuが既定値か確認 — nui_useInProcessGpuはCEFがin-process GPUを使うかどうかを決める値で、既定はfalseです。公式の説明では、有効にすると互換性は良くなることがある一方でNUIの性能が下がり、変更後はFiveMの再起動が必要です。有効にした覚えがあるなら、オフに戻して同じ場面の数値を比べ直してください。
- 6テストサーバーと比べ、ETWトレースを用意 — 同じPCで、FiveM.netのテストサーバーと普段入っているサーバーとでcl_drawperfの数値を比べます。ドキュメントはクラッシュについてこの順序を案内していますが、フレーム低下の原因を切り分ける際にも同じ比較が役立ちます。サーバーの運営方法は各コミュニティが決めているため、特定のサーバーでだけ落ちる場合はそのサーバーの運営者に確認する領域です。スペックが十分でも落ちるなら、サポート記事が案内するETWトレースを作成します。UIforETWの配布zipを展開してbinフォルダのUIforETW.exeを起動し、FiveMを立ち上げて問題が出た時にCtrl+Win+Rで記録を開始、数分後にSave Trace Buffersで保存します。既定の保存先はドキュメントフォルダ内のetwtracesです。
項目別の公式ドキュメントの内容と調整の方向
| 項目 | 公式ドキュメントの説明 | 調整の方向 |
|---|---|---|
| 通常のFiveMの必要スペック(support.cfx.reの表) | 最小:CPU Intel Core 2 Q6600 / AMD Phenom 9850、GPU NVIDIA 9800 GT 1GBなど、RAM 8GB。推奨:CPU Intel Core i5 3470 / AMD X8 FX-8350、GPU NVIDIA GTX 660 2GB / AMD HD7870 2GB、RAM 16GB | 最小に届かない場合は設定よりハードウェアが原因です。ストレージ容量は文書ごとに表記が違うため、最新のページで確認します |
| FiveM for GTAV Enhancedの必要スペック | 別製品です。最小:Windows 10(build 1909以上)、CPU Intel Core i7-4770 / AMD FX-9590、RAM 8GB、GPU GTX 1630 4GB / RX 6400 4GB。推奨:Windows 11、i5-9600K / Ryzen 5 3600、デュアルチャネル16GB、RTX 3060 8GB / RX 6600XT 8GB | 2つの表を混ぜず、インストールした製品の表だけと照らし合わせ、ストレージ容量は最新のページで確認します |
| cl_drawfps | 画面の隅にクライアントのFPSカウンターを表示します(true/false) | 基準となるFPSを記録するときに有効にします |
| cl_drawperf | FPS、Ping(ms)、PL(%)、CPU Usage(%)、GPU Usage(%)、GPU Temp(°C)を表示します | フレームが落ちる瞬間にどちらの使用率が高いか、PingやPLが同時に跳ねないかを見ます |
| str_maxVehicleTextureRes | 車両テクスチャの最大解像度を制限します。既定値は1024です。物理メモリ不足を減らす助けになることがありますが、画質は犠牲になります | メモリが足りなそうな時だけ既定値から下げます。効果がなければ戻します |
| nui_useInProcessGpu | CEFでin-process GPUを使うかどうかを決めます。既定値はfalseです。互換性は良くなることがありますがNUIの性能は下がり、変更後は再起動が必要です | 既定のfalseを保ちます。有効にしていた場合は無効にして再起動します |
| テストサーバーとの比較・ETWトレース | クラッシュはサーバー固有の問題であることが多いとして、まずFiveM.netのテストサーバーでの確認を案内しています。スペックが十分でもフレームが落ちる場合はETWトレースの提出を案内しています | テストサーバーで問題なく特定のサーバーだけ落ちるなら、そのサーバーの運営者に問い合わせます |
適用後のチェックリスト
- インストールした製品(通常のFiveMまたはEnhanced)に合う必要スペックの表と照らし合わせました。
- GTA Vは最新の状態です。
- cl_drawperfの数値を、入室直後・混雑する場所・運転中に分けて記録しました。
- str_maxVehicleTextureResを変えた場合は、画質の変化と数値の変化の両方を確認し、効果がなければ既定値の1024に戻しました。
- nui_useInProcessGpuがfalseであることを確認しました。
- テストサーバーとの比較結果を、そのままサーバー運営者に伝えられる形にまとめました。
録画しながらフレームも確認したい方へ
FiveMはDORが対応しているゲームで、FiveMのゲームハブに関連ガイドがまとまっています。FiveMではフルマッチの自動録画をmp4で保存できますが、キルのハイライトのような自動クリップはこのゲームでは提供されません。録画もCPUとGPUを使う処理なので、上で使ったcl_drawperfで録画を始める前後のFPSと使用率を自分で比べてみてください。DORはNVIDIAのグラフィックカードではNVENCハードウェアエンコードを標準で使い、ゲーム音とマイクをいっしょに録音するので、ロールプレイの場面を声ごと残したい場合に向いています。エンコード方式の違いが気になる方はNVENCとx264の比較をご覧ください。
公式の情報源
2026年10月6日時点の確認です。ドキュメントは更新されることがあるため、最新のページでも確認してください。必要スペック:FiveM system requirements。コマンド:FiveM console commands。トラブルシューティング:FiveM Client Issues。公式ドキュメントは英語のみのため、設定やコマンドの名称は原文のまま記載しています。2つの必要スペック文書でストレージ容量の表記が異なるため、その数値は載せていません。


