インストール済みのSteamゲームを別のドライブへ移す公式の方法は、SteamクライアントのSettings > Storageを開き、移動先のドライブに「+」ボタンでSteam Libraryフォルダを作ってから、移したいゲームを選んでMoveを押すことです。Steamサポートには、既存のゲームをアンインストールせずに移動できると書かれています。ゲームのフォルダを手作業でコピーする方法は公式ドキュメントに載っていないため、この記事ではおすすめしません。内容は2026年9月30日にSteamサポートの「Moving a Steam Installation and Games」で確認したもので、メニュー名はクライアントの更新で変わることがあります。録画の保存容量が足りなくて移動を考えている場合は、録画ファイルの容量を減らす方法もあわせてご覧ください。
結論:数本はMove、Steam全体は手動の手順
数本のゲームの場所を変えるだけなら、StorageのMoveを使います。Steamフォルダごと移す場合だけ、公式ドキュメントにある手動の手順(フォルダの切り取りと貼り付け)に進みます。Moveを使うには別のSteam Libraryフォルダが先に必要なので、フォルダの追加が常に最初の作業です。SteamはSteam本体やゲームを外付けハードドライブに置くことを、パフォーマンス上の問題から推奨していません。移動先はPC内蔵のドライブにしておくと安心です。空けた容量を録画データに使う予定なら、録画側の容量の話はPUBG録画の保存容量ガイドで続きを読めます。
ライブラリフォルダの追加から移動まで
- 1移動先のドライブにSteam Libraryフォルダを作る — Steamクライアントで Settings メニューを開き、Storage タブに移動します。既定のインストール先ドライブが表示されるので、上部の「+」ボタンを押して、移動先のドライブに新しいパスを作成します。既定のゲームのインストール先は C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\ で、代わりの場所は任意のドライブに作れると公式ドキュメントに書かれています。作成後は、今後のインストールもそのフォルダに行えます。
- 2StorageでゲームをMoveする — 同じ Storage タブで、移したいゲームが今入っているドライブを選びます。移動するゲームを選択して Move をクリックします。公式ドキュメントでは、この機能はゲームのインストールフォルダを同じコンピューター内の別の場所へ移すとだけ説明されていて、所要時間や空き容量の条件は書かれていません。
- 3移動後にゲームのファイルを確認する — ゲームが正常に起動するか確認します。問題があれば、ライブラリでゲームを右クリック(またはゲームページの歯車アイコン)して Properties... を開き、Installed Files タブの Verify integrity of game files を押します。数分かかることがあり、一部のファイルが検証に失敗するのは多くのSteamゲームで通常の動作なので無視してよい、と公式ドキュメントにあります。デフラグやウイルススキャンなど負荷の高い作業中や、複数のゲームで同時に実行するのは避けます。
- 4Steam全体を移す場合の手順 — ゲーム単体ではなくSteamのインストール自体を移すときだけの、別の手順です。まず steamapps フォルダをバックアップします。Steamを終了し、既定のSteamフォルダ(C:\Program Files (x86)\Steam\)で steamapps と userdata フォルダ、steam.exe 以外のファイルとフォルダをすべて削除します。次にSteamフォルダ全体を切り取って新しい場所(公式の例は D:\Games\Steam\)に貼り付け、Steamを起動してログインします。エラーが出る場合は、公式ドキュメントのより丁寧な手順、つまり steamapps をデスクトップに移し、Steamをアンインストールして希望の場所に再インストールし、steamapps を新しいSteamフォルダへ戻す方法に従います。
- 5未インストールと表示されるゲームを再認識させる — ゲームのフォルダが正しい場所に残っていれば、ゲームを起動しようとしたときに表示されるダウンロードで、Steamが既存のファイルを認識します。以前使っていたライブラリフォルダを追加し直すには、Steam > Settings > Downloads の Steam Library Folders ボタンでStorage Managerを開き、「+」ボタンでフォルダを追加します。すると、インストール済みのゲームがライブラリに表示されます。それでも認識されない場合、公式ドキュメントは再インストールを勧めています。
状況別・公式ドキュメントの方法一覧
| 状況 | 公式ドキュメントの方法 | 覚えておくこと |
|---|---|---|
| インストール済みのゲーム1本を別ドライブへ | Settings > Storageタブで元のドライブを選び、ゲームを選んでMoveを押します。 | 移動先のSteam Libraryフォルダが事前に必要です。 |
| これからインストールするゲームの保存先を変えたい | Settings > Storageタブ上部の「+」ボタンで新しいパスを作成します。 | 作成後は、以降のインストール先として選べます。 |
| Steamフォルダ全体を移す | Steamを終了し、steamappsとuserdataフォルダ、steam.exe以外を削除して、Steamフォルダごと切り取り・貼り付けします。 | steamappsのバックアップが強く推奨されています。移動後、インストール済みゲームは整合性を確認します。 |
| ゲームが「未インストール」と表示される | フォルダが元の場所にあれば、起動時に出るダウンロードで既存ファイルを認識させます。または、Storage Managerで「+」からフォルダを追加します。 | それでも認識されない場合、公式ドキュメントは再インストールを推奨しています。 |
| 外付けハードドライブに置きたい | 公式ドキュメントは推奨していません。 | パフォーマンス上の問題や、接続が途切れる可能性が理由です。 |
うまくいかないときの確認項目
- Moveを試す前に、移動先のドライブへSteam Libraryフォルダを「+」ボタンで作成したか確認します。
- Storageタブで選んだドライブが、ゲームが実際に入っている元のドライブか確認します。
- Steamを強制終了していないか確認します。ディスクへの書き込み中に強制終了すると、ライブラリやインストール情報が破損するおそれがあると公式ドキュメントは警告しています。
- 外付けハードドライブや接続が不安定なドライブではないか確認します。その場合、公式ドキュメントは内蔵ドライブへSteamとゲームをインストールするよう案内しています。
- サードパーティ製アプリがSteamの書き込みを妨げていないか確認します。必要な情報を書き込めなくなる場合があると公式ドキュメントにあります。
- Steam全体を移すときは、steamappsのバックアップがあるか確認します。バックアップなしで失敗すると、ゲームを1本ずつ再インストールすることになります。
ドライブの整理とゲーム録画が重なる場面
ゲームを移して空けたドライブの容量は、録画した動画も同じように使います。DORは対応ゲームを自動で検出し、試合全体をmp4で録画してアプリ内のライブラリに保存する無料のWindowsアプリです。ゲームのライブラリが大きいPCでは、インストール容量と動画の置き場所を一緒に考えておくと安心です。PUBGなら、試合全体の自動録画に加えて、キルのハイライトクリップも自動で作られます。PCにNVIDIAのグラフィックスカードがあれば、DORはNVENCハードウェアエンコードを標準で使い、ゲーム音とマイク音声も一緒に録音するので、ライブラリを整理したあとは、その動画がたまるドライブに余裕があるかも確認しておくと安心です。ただし、DORがSteamゲームを移動したり容量不足を解決したりするわけではなく、移動は上で紹介したSteamのMoveで行います。Steamゲームの録画の流れはSteamゲームの録画方法で紹介しています。
公式情報源(2026年9月30日確認)
2026年9月30日時点の確認内容です。移動手順はMoving a Steam Installation and Games、ファイルの整合性確認はVerify Integrity of Game Files、インストール済みのゲームが未インストールと表示されるときはSteamサポートの該当ドキュメントを参照しました。3つとも英語のみの提供で、Steamクライアントの日本語メニュー名は公式ドキュメントでは確認できなかったため、英語のメニュー名をそのまま使っています。ドキュメントによって Settings の経路が Storage と Downloads > Steam Library Folders で異なるので、クライアントに表示される項目に沿って進めてください。


