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OBSのコマ落ち・ドロップフレーム対処(2026):配信と録画の原因の切り分け

OBS Studioウィンドウの下部 — シーン・ソース・オーディオミキサー・コントロールのドックと、CPU・FPSを表示するステータスバー
画像出典: © OBS Project · official knowledge base UI
要点まとめ
  • 公式ナレッジベースが「リモートサーバーとの接続の問題」と説明しているのは、ドロップしたフレーム (ネットワーク) だけです。
  • スキップされたフレームと逃したフレームは、名前がエンコードとレンダリングの遅れを分けていますが、両項目を直接定義した公式ページは確認できませんでした。
  • 統計でどの数字が増えるかを先に見て、合う確認リストに進み、1回に1つだけ変更して測り直します。

OBSの統計ダイアログ(表示 > 統計)では、フレームの問題が3つの名前に分かれて表示されます。公式ナレッジベースが「自分のPCとリモートサーバーの間の接続の問題」と説明しているのは、そのうちドロップしたフレーム (ネットワーク) だけです。そのため最初にやることは、どの数字が増えたかの確認で、配信中にドロップしたフレーム (ネットワーク) が増えるならサーバーと映像ビットレートから、スキップや逃したフレームが増えるならOBSの管理者実行とGPUを使う他のプログラムの整理から始めます。本記事はWindows PCのOBS Studio 32.xを前提に、2026年10月8日に確認した内容です。配信と録画がそもそもなぜ違う動きをするのか迷う場合は、先に配信と録画の違いをご覧ください。

3つの指標が指す方向

統計の表記名前から分かること最初に見る場所
ドロップしたフレーム (ネットワーク)公式ナレッジベースが、リモートサーバーへの接続が不安定、またはビットレートに追いつけない状態として説明している項目配信の行、設定 > 配信のサーバー、設定 > 出力の映像ビットレート、設定 > 詳細設定 > ネットワーク、有線接続
エンコードラグによりスキップされたフレーム名前がエンコードの遅れという分類を示す(ナレッジベースに項目の定義なし)「エンコードが高負荷です!」の警告も出ているならエンコード性能の手順、出力の映像エンコーダ、設定 > 映像
レンダリングラグにより逃したフレーム名前がレンダリングの遅れという分類を示す(ナレッジベースに項目の定義なし)GPUを使う他のプログラム、ゲームのフレーム制限、シーンの簡素化、ノートPCではOBSのGPU指定
フレームのレンダリングにかかる平均時間同じダイアログにある補助項目で、公式の基準値は未確認単独の数字で判断せず、設定を変える前後の変化を比べる
配信の行 / 録画の行ドロップしたフレーム (ネットワーク) は出力ごとに別々に表示される配信中は配信の行を見る。ファイル録画だけならリモートサーバーがない状況なので、他の確認リストも並行する

結論:増えた数字で行き先が変わります

結論から言うと、配信中にドロップしたフレーム (ネットワーク) が増えるならネットワークの確認リストへ、エンコードやレンダリングの項目が増えるならエンコード性能の確認リストへ進みます。公式ナレッジベースはドロップしたフレームを「リモートサーバーへの接続が不安定、または設定したビットレートに追いつけず、一部のフレームを捨てている状態」と説明し、OBS Studio自体が原因になる可能性は極めて低いと書いています。一方、リモートサーバーのないローカル録画で映像がカクつく場合は、同じ定義では説明できません。その場合は録画のカクつきの一般的な確認を並行して進めてください。スキップされたフレームと逃したフレームはナレッジベースに項目ごとの定義がないため、この記事では名前が示す分類までしか述べません。

確認の順番

  1. 1統計ダイアログを開いて数字をリセットしますメニューの表示 > 統計で開きます。毎回表示したい場合は、設定 > 一般の「起動時に統計ダイアログを開く」を使います。症状を再現する前に統計ダイアログの「リセット」を押しておくと、今回のテスト分だけが残って比べやすくなります。ダイアログにはCPU使用率やメモリ使用量も並んでいます。
  2. 2配信の行と録画の行を分けて読みます統計には配信の行と録画の行があり、それぞれに状態、ドロップしたフレーム (ネットワーク)、出力データの合計、ビットレートが出ます。視聴者側でカクついたなら配信の行、保存した映像がカクつくなら録画の行を見ます。症状が出ている間は、3つの指標のうちどの数字が動くかだけを記録します。色が変わる基準値は公式ドキュメントで確認できなかったため、増えているかどうかだけで判断します。
  3. 3ドロップしたフレーム (ネットワーク) が増えるならサーバーとビットレートから変えます公式ナレッジベースが案内するOBS内の順番は次のとおりです。設定 > 配信で別のサーバーを選び、設定 > 出力の映像ビットレートを下げます。出発点は、安定して出せる上り速度の合計の75%です。次に、別のサービスで試しに配信してみると、問題が特定のサービス側かどうかを切り分けられます。これはサービスの接続を直す方法ではなく、原因の所在を見分けるための手順です。
  4. 4詳細設定 > ネットワークの項目はその後に試します設定 > 詳細設定 > ネットワークで「ネットワークの最適化を有効にする」をオンにしてから「TCPペーシングを有効にする」にチェックを入れます(Windowsのみ)。ナレッジベースは改善したという報告があると案内していますが、アプリのツールチップには不安定な接続ではフレームを落とす危険が増えうると書かれています。オンにしたら必ず統計で見比べてください。「IPにバインド」は「既定」のままか確認し、「IPファミリー」を「IPv4のみ」に変えて差がなければ「IPv4 および IPv6 (既定値)」に戻します。「輻輳を管理するためにビットレートを動的に変更する (ベータ版)」はフレームを捨てる代わりにビットレートを下げる項目で、根本解決ではなく画質も下がり、ツールチップではRTMPのみ対応で回復に数分かかることがあるため、接続を直せないときだけ使います。
  5. 5OBSの外側にある接続の要因を1つずつ外しますナレッジベースは、Wi-Fiではなく有線接続にすること、モデムとルーターの再起動、VPNをオフにして確認すること、ネットワークドライバーをPCやマザーボードのメーカーサイトの最新版にすることを挙げています。セキュリティソフトは一時的に無効にして確認し、原因ならOBSを例外に追加して有効に戻します。ネットワーク最適化をうたう付属ソフトも候補に挙がっています。ケーブルや機器を交換する前に、まずプロバイダーに相談するよう書かれています。
  6. 6スキップやレンダリングの指標が増えるならエンコード性能の手順へ進みます「エンコードが高負荷です!」の警告や目に見えるカクつきがあるときに、ナレッジベースが示す順番です。OBSを管理者として実行し、タスクマネージャーでGPUを多く使う他のプログラムを確認します(用途が分からないものは閉じません)。ゲームのフレームレートをモニターのリフレッシュレートに合わせて制限するか、ゲーム内のV-Syncをオンにし、ゲームのグラフィック設定も下げます。ゲームキャプチャのプロパティにある「SLI/Crossfire キャプチャモード (遅い)」は、SLI/CrossFireやマルチGPUのノートPCでなければチェックを外します(公式ナレッジベースでは旧名のMulti-adapter Compatibilityと書かれています)。それでも変わらなければ、設定 > 映像で「出力 (スケーリング) 解像度」とFPSを下げ(例:60から30)、フィルターやブラウザソースを減らしてシーンを簡素にします。このページは2つの指標名を直接挙げていないので、指標と手順を1対1で結びつけることはしません。
  7. 71つだけ変えて、同じ条件で測り直します複数の設定を同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。1つ変えたら統計ダイアログの「リセット」を押し、症状が出たのと同じゲームで同じくらいの時間、もう一度配信または録画します。数字が増えなくなればその変更を残し、効果がなければ元に戻して次の項目に進みます。動的ビットレートのように画質が下がる項目は最後に回します。

測り直す前の確認項目

  • 統計ダイアログを開き、「リセット」を押してから試しました。
  • 配信(配信の行)か録画(録画の行)か、3つの指標のうちどれが増えたかを記録しました。
  • 配信なら、サーバー、映像ビットレート(安定した上り速度の75%から)、サービスの順に1つずつ変えました。
  • 有線接続、VPN、セキュリティソフト、ネットワークドライバー、ルーターの再起動を確認しました。
  • GPUを使う他のプログラム、ゲームのフレーム制限、設定 > 映像の解像度とFPSを1段階ずつ調整しました。ノートPCでは、公式のGPU Selection Guideが案内するWindowsのグラフィック設定でobs64.exeを指定しているかも確認しました。
  • 映像エンコーダがハードウェアエンコーダになっているかを見ました。公式のHardware Encodingのページは、ハードウェアエンコーダはCPUの負担をGPUの専用部分に移すため一般に推奨されると説明しています(2022-01-11付けの文書です。対応GPUの条件は、そのページで直接ご確認ください)。
Windowsのゲーム機能も一緒に見ておきます。OBSのナレッジベース(Windows 10向け、2021年8月26日付け)は、バージョン1809以降で更新が最新ならゲームモードはオンのままを勧め、バックグラウンド録画のGame DVRは性能の問題を起こすことがあるためオフを勧めています。どちらもWindows設定のゲームの項目にありますが、Windows 11の正確な手順はこのページに載っていないため、実際の画面で確認してください。

配信ではなくファイルに残したいとき

目的が生放送ではなくプレイを動画ファイルとして残すことなら、DORは対応ゲームを起動するだけで始まり、OBSのようにシーンやソース、出力設定を先に作る必要がありません。たとえばVALORANTでは、DORがゲームを自動で検出してフルマッチをmp4で録画し、ラウンドやキルなどのハイライトクリップも自動で作ります。配信ではなくファイル録画が目的のときの選択肢であり、上の確認リストの代わりにはなりません。参考までに、DORはNVIDIAのグラフィックスカードではNVENCのハードウェアエンコードを既定で使い、ゲーム音とマイクを同時に録音します。録画後は、アプリのライブラリで区間カットを使い、開始と終了を指定して必要な場面だけ残せます。

公式情報源

FAQ

よくある質問

録画しかしていないのにドロップしたフレーム (ネットワーク) が増えます。どう見ればいいですか?

公式の定義はリモートサーバーとの接続の問題で、サーバーのないローカル録画でこの数字が増える理由を説明した公式ページは確認できませんでした。どの行で増えているかをもう一度確かめ、他の確認リストを並行して試してください。

動的ビットレートをオンにすればドロップは解決しますか?

解決ではなく緩和です。ナレッジベースは、フレームを捨てる代わりにビットレートを下げるだけで根本原因はそのままであり画質も落ちるため、接続を直せないときだけ使うよう案内しています。ツールチップには、視聴者側の遅延が増えることや回復に数分かかることがあるとも書かれています。

スキップされたフレームが増えたら、必ずGPUの過負荷ですか?

そう断定はできません。この項目を直接定義した公式ページは確認できませんでした。名前はエンコードの遅れを示しているので、「エンコードが高負荷です!」の警告が出ているかを見て、出ているならエンコード性能のページの手順を1つずつ試してください。

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