ヴァロラントで最も速くpingを下げる方法は、無線をやめてLANケーブルで有線接続したうえで、自動選択ではなく最も近い地域サーバーを直接固定することです。この2つさえきちんとやれば、ほとんどのping問題は半分以上解決します。残りはバックグラウンド整理、ルーター設定、DNS・ルーティングの微調整の順に、じっくり手を入れていけば大丈夫です。以下の順番でたどってみてください。
まずは自分のpingを確認する
ヴァロラントはゲーム内でリアルタイムのpingを表示します。設定 > グラフィック > データでネットワーク RTT をオンにしておくと、マッチ中は画面上部にms値が表示されるので、その数値を確認してください。基準は単純です。
- 30ms以下:最良。これ以上手を入れる必要なし
- 30〜60ms:無難にプレイできる正常な範囲
- 60〜80ms:素早い撃ち合いでやや不利になる領域
- 80ms以上:被弾判定が遅れる体感の損領域、改善が必要
数値を書き留めておき、以下の手順を一つずつ適用したあと再び測定すれば、どの設定が効いたのかがはっきり分かります。
pingが安定しない・跳ねる原因を症状で切り分ける
pingの数値がずっと高いのと、低いのに急に跳ねるのとでは原因が違い、直す手順も違います。まずゲーム内で設定 > グラフィック > データを開き、ネットワーク RTT、ネットワーク RTT+処理遅延、パケットロス、ネットワーク RTT ジッタのグラフをオンにしてください。以下の名称は、Riot公式が定義した不安定アイコン4種(平均 PING: 高、CLIENT FPS: 低下、SERVER FPS: 低下、ネットワーク: 問題あり)とネットワークグラフ3種の表記をそのまま使っています。2026年9月14日確認時点のもので、現在のクライアントではメニュー表記が変わっている可能性があるため、ゲーム内の表記を優先してください。1試合観察してから、下の表で自分の症状に当てはまる行を探します。
| 症状 | データ画面の指標 | 有力な原因 | 進む手順 |
|---|---|---|---|
| 常に高い | ネットワーク RTT が高いまま(この記事の基準表で80ms以上)、パケットロスは0 | 遠いサーバー、または経路のもつれ | ステップ4、それでも高ければステップ6 |
| 低いのに一瞬跳ねる | RTT が瞬間的に跳ね上がり、RTT ジッタのグラフが揺れる。ロスはほぼ0 | 無線の干渉(Riot:周囲の環境や他の電波信号) | ステップ1 |
| 特定の時間帯や家族の利用中に跳ねる | RTT ジッタが大きくなり、送信(Outgoing)側のロスが出ることも | バックグラウンドのアップロードや同期、QoS未設定(よくある原因) | ステップ2と3 |
| pingは低いのにワープ・ヒットが入らない | パケットロスが0でない、ネットワーク: 問題ありのアイコン | 回線品質かルーター(Riot:ルーター診断のあとISPに問い合わせ) | ステップ1のあとISPへ |
| ネットワーク指標は正常なのにラグい | RTT+処理遅延が RTT より20〜30msをはるかに超えて開く、SERVER/CLIENT FPS: 低下のアイコン | ネットワークではなく、サーバーか自分のPCの処理遅延 | Riotのサービス状況を確認、PCならFPSを点検 |
表の手順は、この記事のステップ1有線化、ステップ2バックグラウンド整理、ステップ3ルーターのQoS、ステップ4サーバー固定、ステップ5DNSとIPv6、ステップ6ルーティングです。ステップ4には前提が一つあります。Riotのサーバー選択の案内によると、アカウントのシャードは変更できず、パーティーリーダーかソロのときだけ同じシャード内のサーバーを選べます。日本を含むAPシャードは香港・東京・シンガポール・シドニー・ムンバイ・マニラから選び、KRシャードのサーバーはソウルだけです。別の地域のサーバーで遊びたい場合はヴァロラントを別地域でプレイする方法を参考にしてください。 表の無線干渉の文言は、RiotサポートのPC接続のトラブルシューティングから引用しています。
pingは低いのにラグい:まずパケットロスとジッター
pingが30ms台なのに敵がワープしたり、当てた弾が入らなかったりするなら、問題はpingではなくパケットロスとジッターです。パケットロスのグラフは受信(Incoming)と送信(Outgoing)に分かれます。受信ロスはサーバーから自分のPCへ向かう経路、送信ロスは自分のPCから出ていく経路の問題なので、方向によって疑う場所が変わります。Riot公式の表現では、高品質の無線接続や大抵の有線接続では、パケットロスは常にほぼ発生しません。ジッターはネットワーク RTT ジッタのグラフで見ます。このグラフはRTTがパケットごとにどれだけ変わるかを示し、Riotはpingの急上昇と高いネットワークジッターが追加のバッファリングを必要にする主な要因だと説明しています。もう一つ、ネットワーク RTT+処理遅延は正常時ならネットワークRTTよりおよそ20〜30ms高い程度です。この差がはるかに大きいなら、ネットワークではなくサーバーか自分のPCの処理遅延を疑ってください。
- 1有線に切り替えて1試合 — Riotが平均 PING: 高とネットワーク: 問題ありの両方の対処手順に、ルーターの再起動と並べて挙げている項目です。ロスが0に下がりジッタのグラフが平らになれば、原因は無線でした。
- 2上りのトラフィックを止める — クラウド同期やバックアップなど外へ送る通信を止めて、もう一度見ます。送信ロスやジッタが消えたら、ステップ2と3で仕上げてください。
- 3ルーターの電源を入れ直して再測定 — それでもロスが残るなら、データ画面をキャプチャし、ステップ6のtracert結果と一緒にISPに問い合わせます。Riot文書の対処順も、ルーター診断の次がISPへの問い合わせです。
ネットワークバッファリングはジッターがあるときに緩衝するオプションであって、pingを下げるオプションではありません。上げる根拠がある状態かどうかの見分け方はヴァロラントのネットワークバッファリングに別途まとめています。有線化のあとの公式チェック項目(Windowsのネットワークトラブルシューティング、パブリックDNS、ファイアウォールの許可など)はRiotサポートのネットワーク接続のトラブルシューティングにあり、サーバー側の問題かを見るにはRiotのテクニカルサポートページ下部のService StatusでVALORANTをクリックします。注意点が一つ、パケットロスとジッターはその瞬間が過ぎると再現できません。どのラウンドで跳ねたかは画面として残す必要があり、その方法は下の録画セクションに続きます。
ステップ1:無線をやめて有線で接続する
最も基本でありながら効果が最も大きい段階です。Wi-Fiは壁、距離、他の機器の信号干渉のためにpingがたびたび跳ねます。ルーターからPCまでLANケーブルを直接つなぐと、遅延とping変動(ジッター)が目に見えて減ります。ルーターが遠くてLANケーブルを引きにくいなら、電力線アダプターやメッシュノードの有線ポートを活用する方法もあります。
ステップ2:バックグラウンドのトラフィックを整理する
回線速度が速くても、誰かや何かが帯域を食いつぶせばpingは上がります。ゲームを起動する前に次を確認してください。
- Steam・Epic・Windowsアップデートの自動ダウンロードを一時停止
- YouTube・Netflixなどのストリーミングタブを閉じる
- クラウドバックアップ(Googleドライブ、OneDrive)の同期を一時停止
- 同じ家の他の人が大容量ダウンロード中でないか確認
バックグラウンドのダウンロードを一つ止めるだけで、pingが二桁下がることはよくあります。ヴァロラントだけでなく、カウンターストライクのような素早いシューター全般に同じく当てはまる原則です。
ステップ3:ルーターのQoSでゲームトラフィックを優先する
QoS(Quality of Service)は、ルーターがゲームのパケットを他のトラフィックより先に処理するよう優先順位を付ける機能です。ルーターの管理ページ(通常は192.168.0.1または192.168.1.1)にアクセスし、QoSまたはゲーミングモードの項目でPCを優先機器に指定してください。ASUSやNetgearのようなゲーミングルーターは、ゲームトラフィック優先とバッファブロート防止機能を標準で備えています。
ステップ4:地域サーバーを近い場所に固定する
ヴァロラントはサーバーを手動で選べます。自動選択に任せず、プレイ画面でpingが最も低いサーバーを直接選んで固定してください。日本からだと通常は東京サーバーが最も低く出ます。友だちと別の地域で一緒にプレイするなら、双方のpingが最もバランスよくなるサーバーを相談して選ぶのがよいです。
サーバー選択画面では各地域のpingが数字で表示されるので、直接比べて最も低いところを選べばよいです。距離がそのまま遅延になるため、近いサーバーほど有利です。
ステップ5:DNSとIPv6を手直しする
ここからは微調整の段階です。DNS自体がゲームの遅延を大きく減らすわけではありませんが、安定したDNSは初期接続の切断を減らしてくれます。通信会社の標準DNSを使うと、内部網への接続が最も速くなります。
- KT(韓国): 168.126.63.1 / 168.126.63.2
- SKB(韓国): 219.250.36.130 / 210.220.163.82
- LG U+(韓国): 164.124.101.2 / 203.248.252.2
- 汎用の代替:Google 8.8.8.8、Cloudflare 1.1.1.1
ヴァロラントはIPv4ベースのサーバーを使うため、IPv6がオンになっていると、まれに接続遅延が起きます。pingが理由なく跳ねるなら、アダプター設定でIPv6を一時的にオフにして差を比べてみてください。
ステップ6:ルーティングがこじれていたら最後のカード
上の手順をすべて踏んでも特定の時間帯だけpingが異常に高いなら、ISPからゲームサーバーまでの経路の途中ノードでボトルネックが生じている場合です。コマンドプロンプトでtracertコマンドを使えば、どの区間で遅延が跳ねるか確認できます。経路そのものが問題なら、ゲーミング専用ルーティングサービス(ExitLag、NoPingなど)がより短い経路でパケットを送り、pingを減らしてくれることもあります。
録画しながらpingも守りたいなら
苦労してpingを下げたのに、クリップを残そうと録画ソフトをオンにしたら、フレームが落ちてpingが跳ねるともったいないです。DORは低負荷キャプチャー方式なので、ヴァロラントの録画中もpingとフレームに与える影響が少ないです。撃ち合いの場面を逃さず収めながら、ネットワーク最適化の効果をそのまま保てます。
ここにもう一つ使い道があります。上の診断表で見たパケットロスやジッターは過ぎてしまえば再現できませんが、DORはヴァロラントを自動検出してフルマッチを自動録画し、キルなどのハイライトを自動クリップとしてライブラリに残すので、pingが跳ねた瞬間の撃ち合いがそのまま映像で残ります。そのクリップをdor.ggのリンクで共有すれば、設定前後の比較やISPへの問い合わせで、言葉で説明しなくて済む証拠になります。クリップを切り出して共有する方法はVALORANTのクリップを自動保存するソフトにまとめています。

まとめ:効果の大きい順に
ping改善は常に効果の大きいものから手を付けるのが効率的です。有線接続と近いサーバーの固定で大きな幅を取り、バックグラウンド整理とルーターのQoSで安定性を加えたあと、DNS・IPv6・ルーティングは残り数msを仕上げる微調整として取り組んでください。各段階でpingを再測定して効果を確認すれば、自分の環境に合った最適な組み合わせを素早く見つけられます。

