VALORANT(ヴァロラント)のRiot公式スペックは、必要動作環境(30 FPS)・推奨動作環境(60 FPS)・ハイエンド動作環境(144 FPS)の3段階で、RAMは段階を分けず4GBの1つだけ、Windows 11ではTPM 2.0とUEFI Secure Bootの有効化も必要です(2026年10月6日確認)。ディスク容量の数値は公式のスペック資料のどこにもないため、この記事では数字を推測せず、手元のPCの空き容量を確かめる方法を案内します。プレイと並行して録画もしたい場合は、先に低スペックPCでのゲーム録画を読むと、負荷を抑える考え方がつかめます。対象はPC(Windows)のみです。
VALORANT公式スペック表(2026年10月6日確認)
| 項目 | 公式ドキュメントの表記 | 補足 |
|---|---|---|
| CPU・必要動作環境(30 FPS) | Intel i3-540 / AMD Athlon 200GE | SSE 4.2またはAVXのサポートが必要で、ARMは非対応です。 |
| CPU・推奨動作環境(60 FPS) | Intel i3-4150 / AMD Ryzen 3 1200 | 3段階すべてでARMは非対応と表示されています。 |
| CPU・ハイエンド動作環境(144 FPS) | Intel i5-9400F 2.90GHz / AMD Ryzen 5 2600X | playvalorant.comのスペックページでは、この段階が144 fps以上として載っています。 |
| GPU・必要動作環境 | Intel HD 4000 / AMD Radeon R5 220 | 基準モデルはメーカーごとに並んでおり、一覧にないモデルは表だけでは判断できません。 |
| GPU・推奨動作環境 | NVIDIA GeForce GT 730 / AMD Radeon R7 240 | この段階はNVIDIAとAMDのモデルだけが載っています。 |
| GPU・ハイエンド動作環境 | NVIDIA GTX 1050 Ti / AMD Radeon R7 370 / Intel Arc A310 | NVIDIAとAMDに加えて、Intel Arc A310が載っています。 |
| RAM・VRAM | RAM 4GB(3段階共通の1行)、専用グラフィックスならVRAM 1GB以上 | 段階ごとに8GBや16GBへ分ける公式の値はありません。 |
| OS・DirectX | Windows 10 (Build 19041+) 64ビット または Windows 11 64ビット、DirectX 11対応が必要 | playvalorant.comでは、Windows 10 (Build 19041+) または11の64ビットと書かれています。 |
| Windows 11の追加条件 | TPM 2.0 と UEFI Secure Boot | スペック資料がWindows 11の条件として別に明記している項目です。 |
| 非対応の環境 | ARM、クラウドゲーム、仮想マシン | Riotは、クラウドゲームと仮想マシンには対応していないと明記しています。 |
| ストレージ容量 | 公式スペック資料に数値の記載なし | 設定 > システム > 記憶域で空き容量を確認します。 |
結論:3段階の表、RAMは4GBのみ、差が出るのはWindows 11のセキュリティ条件
結論から言うと、段階ごとに変わるのはCPUとGPUだけで、RAMの4GBは3段階で共通のため、表の外にある条件もあわせて確認する必要があります。64ビットのWindows 10(Build 19041以上)またはWindows 11、DirectX 11とSSE 4.2またはAVXへの対応、そしてWindows 11でのTPM 2.0とUEFI Secure Bootがその条件にあたります。ARM搭載PC、クラウドゲーム、仮想マシンは公式に非対応と書かれているため、該当するなら機種名を比べる前に条件から外れています。また、この表はゲームを動かすだけの値で、録画や配信を同時に行うときの余裕までは示していません。その部分はゲーム録画の推奨スペックで別にまとめています。
手元のPCが条件を満たすか確認する手順
- 1バージョン情報とwinverでOS・CPU・RAMを確認 — Microsoftの公式ドキュメントによると、設定 > システム > バージョン情報(About)を開くと、Device specificationsでプロセッサの種類、搭載RAM、32ビットか64ビットかを確認できます。Windowsのバージョンはwinverと入力して開く画面で見て、表のWindows 10 (Build 19041+) またはWindows 11 64ビットの条件と照らし合わせます。Windowsのメニュー名はバージョンによって異なることがあるため、英語表記も併記しています。CPUとGPUはモデル名を表と見比べ、SSE 4.2やAVXの対応はCPUメーカーの仕様ページで確かめてください。
- 2dxdiagでDirectX 11の対応を確認 — タスクバーの検索にdxdiagと入力してDirectX診断ツールを開き、Systemタブの System Information でDirectXのバージョンを見ます。初回起動時にドライバーのデジタル署名を確認するか尋ねられたら、MicrosoftはYesを推奨しています。Save All Informationで結果を保存することもできます。このドキュメントが示すのはDirectXのバージョンと保存までなので、GPUのモデル名を確認する手順は載っていません。モデル名はPCの仕様書やグラフィックスカードメーカーのサポートページで調べます。
- 3ストレージの空き容量を確認 — 設定 > システム > 記憶域(Storage)でドライブの空き容量を見ます。Riotのスペック資料にもplayvalorant.comのスペックページにも容量の数値はないため、この記事も必要なGB数は書きません。インストールサイズはRiotの公式案内で直接確かめてください。録画データを別のドライブに保存する予定なら、そちらの空きも合わせて見ておきます。
- 4tpm.mscでTPM 2.0を確認(Windows 11) — Windowsキー+Rを押してtpm.mscと入力し、Enterを押します。画面に The TPM is ready for use と Specification Version: 2.0 が表示されていれば、TPM 2.0は正常です。日本語のWindowsでは表示が日本語になることがあるため、英語の原文を書いています。この手順はRiotのTPM 2.0有効化ガイド(文書の日付は2026年5月14日)に載っている方法です。
- 5msinfo32でセキュアブートの状態を確認 — Windowsキー+Rでmsinfo32と入力するとシステム情報の画面が開きます。「BIOS モード:UEFI」と「セキュアブートの状態:有効」になっている必要があります(英語表示ではBIOS Mode: UEFI、Secure Boot State: On)。BIOSモードがレガシーでセキュアブートが無効または非対応の場合は、UEFIに切り替える前にディスクをMBRからGPTへ変換する必要があり、順番を間違えるとWindowsが起動しなくなるとRiotのセキュアブートのガイド(2026年5月30日)が警告しています。変換はmbr2gpt /validate /allowFullOSの次にmbr2gpt /convert /allowFullOSの順です。ディスクを操作する作業なので、ガイドを最後まで読んでから進めてください。
- 6無効ならBIOSで有効にする — Windows 11では、設定 > システム > 回復(Settings > System > Recovery)の Advanced startup で Restart Now を選んで再起動し、トラブルシューティング > 詳細オプション > UEFIファームウェアの設定へ進むか、再起動中にDel・F2・F10を押します。TPMはIntelならIntel Platform Trust Technology(PTT)、AMDならAMD fTPMをBIOSのAdvancedメニューで有効にします。BIOSの画面はメーカーごとに違うため、RiotのガイドもPCまたはマザーボードメーカーの公式案内に従うよう書いています。
- 7Vanguardのトレイアイコンで求められる項目を見る — Vanguardは、システム構成によってはRiotのゲームを起動する前、またはVanguardの事前チェック(Pre-Check)を使う前に、セキュリティ機能を1つ以上有効にするよう求めることがあります。公式に挙げられているのはTPM 2.0、セキュアブート、メモリ整合性(HVCI/VBS)、IOMMUの4項目で、どのPCで何が必要になるかまでは書かれていません。何が必要か分からない場合は、システムトレイのVanguardアイコン(VGTray)で情報と解決リンクを確認します。Windows 10だから対象外だと決めつけないでください。エラーコードが出た場合、VAN 9001はTPM 2.0が有効と検出されないこと、VAN 9003はセキュアブートが無効であることを意味します。
起動前のチェックリスト
- 設定 > システム > バージョン情報で64ビットを確認し、winverでWindows 10 (Build 19041+) またはWindows 11であることを確かめました。
- dxdiagのSystemタブで、DirectX 11に対応していることを確認しました。
- CPUとGPUのモデル名を最低・推奨・ハイエンドの各行と見比べ、専用グラフィックスならVRAMが1GB以上あるかも確認しました。
- RAMが表の4GBを満たし、記憶域に空き容量が残っていることを確認しました。
- Windows 11では、tpm.mscでSpecification Version: 2.0、msinfo32でUEFIとセキュアブート有効を確認しました。
- ARM搭載PC、クラウドゲーム、仮想マシンのいずれでもない環境で起動します。
VALORANTの試合を録画したいとき
VALORANTのゲームページにあるとおり、DORはVALORANTを検出して試合全体を自動で録画し、mp4で保存する無料のWindowsアプリで、ラウンドを含めたキルの場面を自動のハイライトクリップにもまとめます。このページのスペック確認とつながるのは2点です。1つは、録画データもディスクを使うため、上のストレージ確認を録画ファイルの保存先ドライブまで行っておくと安心だという点です。もう1つは、NVIDIAのグラフィックスカードではNVENCによるハードウェアエンコードが既定で使われるという点です。ゲームの音とマイクが同じ動画に入るので、自分の声を重ねたい試合でも別々に合わせる手間がありません。ただし、DORがVALORANTのスペック不足を解消するわけではありません。自動クリップの活用方法はVALORANTのクリップの作り方で続きを確認してください。
公式の出典と確認日
この記事のスペック・セキュリティ要件・確認手順は、2026年10月6日に直接開いて確認した公式ドキュメントに基づいており、値は変わる可能性があります。スペック表はRiotのPCの必要動作環境と推奨動作環境(文書の日付は2026年5月21日)、Vanguardのセキュリティ機能の4項目はVanguard Security Requirements(2026年5月31日)、手元のPC情報の確認はMicrosoftのFind information about your Windows deviceを根拠にしています。同じ数値はplayvalorant.comのスペックページでも確かめ、TPM 2.0の有効化・セキュアブート・Vanguardの概要・VAN 9001・VAN 9003はRiotのサポートガイドで、dxdiagの手順はMicrosoftのdxdiag実行ドキュメントで確認しました。Windowsのメニュー名はバージョンによって異なることがあるため、英語表記を併記しています。


