Call of Duty の新作 Modern Warfare 4 のPCスペックは、必要と推奨の2段階ではなく3段階で公開されています。Activisionの公式サポート文書は、必要スペック、マルチプレイヤーのHigh設定で90 FPSを目標とする推奨スペック、4Kアップスケールで高品質レイトレーシングを動かすためのウルトラスペックを別々に載せています。ところが検索結果には、いまだにRAM 12 GB・ストレージ70 GBを求める表が混ざっています。これは8月のオープンベータ向け文書の数値で、発売版の基準とは違います。表に12 GBや70 GBと書かれていれば、それはベータ基準だと考えてください。もう一つの落とし穴は、ハードを買い替えても解決しないものです。TPM 2.0とSecure Bootがプレイの必須要件で、Modern Warfare 4 はこれを満たさない場合にオンラインゲームモードが丸ごと使えなくなります。この記事は2026年10月17日に、公式サポート文書(表記は10月1日更新)、公式のPC向け解説ブログ、Steamストアの表記をすべて開き直して確認した値で、3段階のスペック全文、メーカーごとの推奨ドライバーバージョン、TPM 2.0とSecure Bootの確認手順と有効化の順番をまとめています。製品版の発売は現地時間10月23日0時です。インストールに必要な容量は発売時点で115 GBの空きがあるSSDという1行だけ触れ、インストール容量そのものとディスク整理はModern Warfare 4 のインストール容量の記事で詳しく扱います。
結論:まず3段階のどこに当たるかを見て、TPM 2.0とSecure Bootはスペックとは別に確認してください
判断は性能とセキュリティ要件の二つに分かれます。性能の方は単純です。Ryzen 5 1400またはCore i5-6600にRAM 8 GB、RX 470・GTX 970・GTX 1060・Arc A580クラスのビデオカードとビデオメモリ3 GBで必要スペックを満たします。Ryzen 5 3600またはCore i7-8700にRAM 16 GB、RX 6600 XT・RTX 3060 Ti・Arc B580とビデオメモリ8 GBなら推奨スペックです。ここで大事なのは、推奨スペックが「マルチプレイヤーのHigh設定で90 FPS」という目標で組まれていることです。公式が示した性能目標は最高画質ではなく、マルチプレイヤーでの90 FPSです。レイトレーシングを使うなら基準は大きく上がります。Ryzen 7 3700XまたはCore i7-10700K、RAM 32 GB、RX 9070 XTまたはRTX 5070 Ti、ビデオメモリ16 GBが4Kアップスケール基準のウルトラスペックです。3段階すべてが発売時点で115 GBの空き容量があるSSDを求めており、必須アップデートにはさらに容量が必要になる場合があると書かれています。二つめのセキュリティ要件はビデオカードとは関係ありません。公式文書によるとOSはWindows 10のバージョン22H2以降、またはWindows 11のいずれかである必要があり、TPMはバージョン2.0、BIOSのブートモードはLegacyではなくUEFI、ディスクのパーティション形式はMBRではなくGPTで、その上でSecure Bootが有効になっていなければなりません。TPM 2.0自体はWindows 10のバージョン20H2から使えますが、Call of DutyはWindows 10では22H2以降を求めると文書が明記しています。そしてここが Modern Warfare 4 と他タイトルの分かれ目です。Black Ops 7 と Warzone では、要件を満たさないプレイヤーはランクプレイを含む特定のゲームモードやプレイリストへのアクセスが制限され、別のマッチメイキングプールに配置される可能性がある、という扱いです。一方 Modern Warfare 4 は「すべてのオンラインゲームモードのプレイが制限される」と書かれています。つまりスペックに余裕があってもマザーボードが古かったり、ディスクがMBRのままなら、ビデオカードより先にUEFI設定とパーティション形式を見るべきです。要件をどうしても満たせないPCなら購入前に判断する方がよく、すでに購入済みならSteamの返金規定で予約購入商品の返金時期と2時間・14日の条件を確認してください。最後にドライバーです。公式文書が挙げる推奨バージョンはAMD 26.7.1、NVIDIA 616.56、Intel 32.0.101.8974です。NVIDIAの項目にはシェーダー事前配信機能に対応したドライバーが10月21日に提供予定と書かれており、10月17日現在はまだ配信されていません。
自分のPCで動くか、オンラインが開くかを確かめる順番
- 1自分のPCのCPU・ビデオカード・RAM・Windowsバージョンを調べるWindowsキーとRを同時に押してmsinfo32と入力すると、プロセッサー、搭載物理メモリ、OSのバージョンが一画面で確認できます。同じ手順でdxdiagを実行すると、ディスプレイのタブでビデオカード名と専用ビデオメモリが分かります。Windows 10を使っている場合はバージョンが22H2以降かどうかを必ず確認してください。公式文書はWindows 10なら22H2以降のみを要件とし、互換OSのトライアル版・ベータ版・Insider版はサポートされない場合があると案内しています。
- 23段階のどこに当たるかを判定する必要スペックはWindows 10 64 Bit、Ryzen 5 1400またはCore i5-6600、RAM 8 GB、RX 470またはGTX 970/1060またはArc A580、ビデオメモリ3 GBです。推奨スペックはWindows 11、Ryzen 5 3600またはCore i7-8700、RAM 16 GB、RX 6600 XTまたはRTX 3060 TiまたはArc B580、ビデオメモリ8 GBで、マルチプレイヤーのHigh設定90 FPSが基準です。高品質レイトレーシングを4Kアップスケールで動かすならRyzen 7 3700XまたはCore i7-10700K、RAM 32 GB、RX 9070 XTまたはRTX 5070 Ti、ビデオメモリ16 GBが必要です。公式のPC向け解説ブログは、レイトレーシングがキャンペーン・マルチプレイヤー・DMZの全モードで対応すると述べています。
- 3TPM 2.0とSecure Bootの状態を確認するWindowsキーとRを押してtpm.mscと入力するとTPM管理の画面が開き、仕様バージョンが2.0かどうかが分かります。msinfo32の画面ではBIOSモードがUEFIか、セキュアブートの状態が有効かを確認します。パーティション形式はディスクの管理から該当ディスクのプロパティを開き、ボリュームのタブでGPTになっているかを見ます。Activisionが配布するCall of Duty セキュリティ認証ウィザード(バージョン1.2.0、2026年9月16日更新)を使えば、これらを一度に点検できます。zipを展開してCODSecureAttestationWizard.exeを実行すると、要件を満たしているか、どの設定を直す必要があるかを表示します。
- 4無効なものはメーカーの案内どおりに有効化するTPMはUEFI/BIOS設定の中にあり、Intel環境ではIntel PTT、AMD環境ではAMD CPU fTPMという名前で、専用TPMチップ搭載のボードではその項目を有効にします。Secure BootはブートモードをレガシーからUEFIに切り替えてから有効化しますが、ディスクがMBRのままなら先にGPTへ変換する必要があり、手順はマイクロソフトのMBR2GPTの案内にあります。公式文書もUEFI/BIOS設定を誤って変更すると起動障害を含む問題が起きうること、Activisionは設定変更に責任を負わないことを明記しています。マザーボードの説明書を先に読むか、詳しい人に頼ってください。AMDのボードは、tpm.mscの製造元バージョンが3.*.0.*(*は任意の数字)の形式だと該当するCall of Dutyのタイトルに対応しないと公式文書が明記しており、BIOSファームウェアの更新が必要です。
- 5推奨ドライバーのバージョンに合わせる公式文書に載っている推奨バージョンはAMD 26.7.1、NVIDIA 616.56、Intel 32.0.101.8974です。これはグラフィックに問題が出たときにインストールするよう案内されたバージョンなので、表示が崩れる・色がおかしいときはまずこの値と比べてください。NVIDIAの項目にはシェーダー事前配信(Advanced Shader Delivery)に対応したドライバーが10月21日に提供予定と書かれています。この機能を使うにはPCプラットフォームに関係なくXBOX PCアプリをインストールしておく必要があり、使わないなら入れなくてもかまいません。
- 6初回起動の登録ウィンドウとベンチマークツールで仕上げる公式文書によると、初回起動時にCODBrokerInstaller.exe、場合によってはenrollaik.exeという名前でユーザーアカウント制御のウィンドウが表示されます。ここで「いいえ」を選ぶかウィンドウを閉じるとプレイできないと案内されているので、名前を確認して進めてください。ゲームに入ったら内蔵のベンチマークツールがマルチプレイヤーのシーケンスを再現し、平均FPS・CPU・GPU・ping・入力遅延をリアルタイムで表示します。終了後はゾーンごとのレポートと設定の提案が出るので、自分のPCがどの段階に近いかを数値で確かめられます。
Modern Warfare 4 の公式PCスペック:必要と推奨(2026年10月17日にサポート文書を再確認)
| 項目 | 必要スペック | 推奨スペック(マルチHigh 90 FPS) |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 64 Bit(最新アップデート) | Windows 11 64 Bit(最新アップデート) |
| CPU | AMD Ryzen 5 1400 または Intel Core i5-6600 | AMD Ryzen 5 3600 または Intel Core i7-8700 |
| RAM | 8 GB | 16 GB |
| ビデオカード | AMD RX 470 または NVIDIA GTX 970・GTX 1060 または Intel Arc A580 | AMD RX 6600 XT または NVIDIA RTX 3060 Ti または Intel Arc B580 |
| ビデオメモリ | 3 GB | 8 GB |
| ストレージ容量 | SSD、発売時に115 GBの空き容量 | 同じ(SSD 115 GB、必須アップデートには追加容量) |
| 共通の必須要件 | TPM 2.0とSecure Boot、DirectX 12、ブロードバンド接続、AVX対応CPU | 同じ。Intel Arcはリサイザブルバーが必要 |
プレイ前のチェックリスト
- OSがWindows 10のバージョン22H2以降、またはWindows 11であることを確認しました。
- tpm.mscで仕様バージョンが2.0と表示されます。Intelは第8世代以降、AMDはRyzen 2000シリーズ以降が対象です。
- msinfo32でBIOSモードがUEFI、セキュアブートの状態が有効、ディスクのパーティション形式がGPTであることを確認しました。
- インストール先のSSDに115 GB以上の空き容量を用意しました。必須アップデートにはさらに容量が必要になる場合があります。
- ビデオカードドライバーをAMD 26.7.1、NVIDIA 616.56、Intel 32.0.101.8974に合わせました。NVIDIAのASD対応ドライバーは10月21日提供予定です。
- ブロードバンド接続とDirectX 12の環境があり、CPUがAVX命令に対応していることを確認しました。Intel Arcを使うならリサイザブルバーを有効にします。
- Steam版でプレイするなら、Steamアカウントに携帯電話番号が連携されていることを確認しました。ストアページにプレイ条件として記載されています。
録画もするなら、ゲームを起動する前に録画設定を決めてください
推奨スペックが「マルチプレイヤーのHigh設定90 FPS」を目標にしている点は、録画する人には重要です。推奨スペックにぎりぎり届くPCは、その90 FPSに性能をほぼ使い切っているということなので、録画に回せる余裕は多くありません。無料のWindowsアプリDORでプレイを残すつもりなら、まず解像度とフレームレートを決めるのがよいでしょう。DORでは解像度・フレームレート・クリップの長さを、ゲームを起動する前に設定で決めておいてください。初期値は1080p・30fpsで60fpsも選べ、1440p以上と120fps以上はProで使えます。余裕が少ないなら1080p・30fpsのままにしておく方が安全です。Call of Dutyはプレイ全体をまるごと自動録画する方式で動きます。残したい場面の直後にF8を押して直前の区間を保存してください。初期の長さは30秒で、15・30・45・60秒から選べます。交戦が長くて一度に収まらないときはF7で画面録画を始め、終わるときにもう一度F7を押します。Call of Duty HQから起動するタイトルはDORが自動で検出します。新作が一覧に見えない場合は設定からゲームの項目を確認してください。ストレージも先に考えておくとよいです。ゲームだけで115 GBを使う状況で同じディスクに録画ファイルがたまると、すぐに窮屈になります。DORはディスクの空きが30 GBを下回ると警告を出し、20 GB未満では録画を開始しない、または停止します。Steam内蔵の録画機能も併用するなら、Steamゲーム録画のストレージ不足ガイドで保存ドライブと最大容量の設定を確認してください。なおDORはWindows PC向けのアプリなので、この手順はPC版のプレイが対象です。


