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OBS 録画の色が薄い・白っぽい時の確認手順(2026):HDR・色空間・色範囲

OBS Studioの公式画像を拡大した画面 — 明るく彩度のはっきりしたカラーバーのテストパターンとOBSロゴ
画像出典: © OBS Project · official product UI
要点まとめ
  • まずWindowsのHDR状態と、OBSの設定 → 詳細設定にあるカラーフォーマット・色空間・色範囲が噛み合った組み合わせかを確認します。
  • OBS公式ドキュメントのHDR録画の基準はP010、Rec. 2100 (PQ)、色範囲Partial(画面ではリミテッド)で、ゲームキャプチャのRGB10A2 色空間もRec. 2100 (PQ)にします。
  • 10-bitのHEVCまたはAV1エンコーダが必要で、色が薄くなる原因を診断した公式ドキュメントはないため、原因は断定しません。

OBSの録画が白っぽく色が薄いときに最初に確認したいのは、WindowsのHDR状態とOBSの設定 → 詳細設定の値が、公式ドキュメントのHDR録画の組み合わせ(カラーフォーマットP010、色空間Rec. 2100 (PQ)、色範囲Partial。OBS 32.2.2の画面ではリミテッドと表示)と噛み合っているかです。あわせて、ゲームキャプチャのRGB10A2 色空間と、10-bitのHEVCまたはAV1エンコーダも確認します。ただし、色が薄くなる原因を診断した公式ドキュメントは見当たらないため、この記事は原因を断定せず、公式ページとOBS自身の警告に沿って確認する順番だけをまとめています。色ではなく映像のぼやけや粗さが気になる場合はOBS録画がぼやける時の対処法のほうが近い内容です。内容は2026年9月30日確認時点のもので、OBS Studio 32.2.2(2026年8月14日リリース)を基準にしています。

項目名と公式ドキュメントの基準(OBS 32.2.2の表記)

項目(OBSの表記)役割と公式ドキュメントの基準確認する場所
Windows HDR(Windows 11はHDR、Windows 10はUse HDR)HDR対応ディスプレイでHDRをオン・オフします。SDR content brightnessスライダーでSDRコンテンツの明るさのバランスを調整でき、MicrosoftはSDRコンテンツが明るすぎたり暗すぎたりして見えることがあると案内しています。スタート > 設定 > システム > ディスプレイ
Auto HDR(Windows 11)DirectX 11/12ベースのSDR専用の古いゲームについて、色範囲と明るさを自動でHDR向けに引き上げる機能です。HDR対応ディスプレイが必要です。ディスプレイ > HDRのトグルを展開してAuto HDR
カラーフォーマット(Color Format)HDR録画の基準はP010(10-bit, 4:2:0, 2 planes)です。NV12は8-bitのフォーマットで、Rec. 2100と8-bitフォーマットの組み合わせにはOBSが警告やエラーを表示します。設定 → 詳細設定
色空間(Color Space)選択肢はsRGB、Rec. 601、Rec. 709、Rec. 2100 (PQ)、Rec. 2100 (HLG)で、日本語表示でも英語のまま表示されます。HDR録画の基準はRec. 2100 (PQ)です。設定 → 詳細設定
色範囲(Color Range)選択肢はリミテッドとフルです。HDR録画のドキュメントはPartial(画面表示はリミテッド)と案内しています。フルを使うべき条件は公式ドキュメントで確認できませんでした。設定 → 詳細設定
ゲームキャプチャのRGB10A2 色空間(ドキュメント上の表記はsRGB Color Space)ドキュメントはこの項目をRec. 2100 (PQ)にするよう案内しています。32.2.2の日本語表示ではRGB10A2 色空間と表示され、選択肢のsRGBとRec. 2100 (PQ)は英語のままです。ソースのゲームキャプチャ → プロパティ
映像エンコーダ10-bitのHEVC(H.265)またはAV1エンコーダを使い、Main10プロファイルがあれば選びます。10-bitに対応しないエンコーダではOBSがエラーメッセージを表示します。設定 → 出力 → 録画

結論:噛み合っていない組み合わせを先に探す

設定を変える前に、今の組み合わせを書き留めておくのが先です。WindowsでHDRがオンかどうか、OBS詳細設定タブの3項目の値、ゲームキャプチャソースのRGB10A2 色空間の値を確認します。HDRで録画するつもりなら公式ドキュメントの値に合わせ、そうでなければOBSがすでに警告を表示していないかを見ます。Rec. 2100と8-bitのフォーマットを組み合わせると、OBS自身が警告を出すためです。ビットレートやエンコーダなど録画全般の設定はOBSゲーム録画の設定ガイドで別に扱っています。

確認する手順

  1. 1WindowsのHDR状態を確認する — スタート > 設定 > システム > ディスプレイで使用中のモニターを選び、HDRがオンかどうかを見ます。トグルの名前はWindows 11ではHDR、Windows 10ではUse HDRです。Windows 11ならHDRのトグルを展開して、Auto HDRがオンかどうかも書き留めておきます。HDR非対応のモニターなら、この手順は飛ばして構いません。
  2. 2OBS詳細設定タブの現在値を記録する — OBSで設定 → 詳細設定を開き、カラーフォーマット・色空間・色範囲の現在の値をそのまま書き留めます。色空間の選択肢は日本語表示でも英語のままです。項目の下に警告が出ていれば、その文言も控えます。たとえばRec. 2100系に精度の低いフォーマットを選ぶと、「警告: Rec. 2100はより精度の高いフォーマットを使用する必要があります。」と表示されます。
  3. 3HDRで録画するなら公式の値に合わせる — HDRのまま録画する場合、OBS公式ドキュメントはカラーフォーマットP010、色空間Rec. 2100 (PQ)、色範囲Partialに設定するよう案内しています。32.2.2の画面ではPartialがリミテッドと表示されるので、リミテッドを選びます。SDRホワイトレベルとHDR公称ピークレベルも同じタブにありますが、公式ドキュメントに推奨値がないため、この記事でも数値は示しません。
  4. 4ゲームキャプチャソースのプロパティを合わせる — ゲームキャプチャソースのプロパティを開き、RGB10A2 色空間をRec. 2100 (PQ)に設定します。ドキュメントにはsRGB Color Spaceという名前で書かれていますが、32.2.2の日本語表示ではRGB10A2 色空間と表示されます。選択肢はsRGBとRec. 2100 (PQ)の2つです。
  5. 5エンコーダが10-bitに対応しているか確認する — 設定 → 出力で、録画に使う映像エンコーダが10-bitのHEVCまたはAV1になっているかを見ます。出力モードが基本ならエンコーダ一覧にハードウェア (NVENC, HEVC)、ハードウェア (AMD, AV1)のように表示され、詳細なら録画タブで選びます。Main10プロファイルがあれば選択します。32.2.2の英語のエラー文言のうち、「OBS does not support 8-bit output of Rec. 2100.」はRec. 2100を8-bitで出力できないという意味、「Cannot perform 10-bit encode on this encoder.」はそのエンコーダが10-bitのエンコードをできないという意味です。お使いのグラフィックカードが10-bitのHEVCやAV1に対応しているかはメーカーの公式ドキュメントで確認する必要があり、この記事では世代別の表は示しません。
  6. 61項目ずつ変えて短く録画する — 一度に変えるのは1項目だけにして、10秒ほど短く録画し結果を確認します。複数を同時に変えると、どの変更が効いたのか分からなくなります。WindowsでHDRをオン・オフした後は、OBSの詳細設定タブを開き直して警告が残っていないかを確認します。再生ソフトごとの見え方の違いについては公式の根拠がないため、この記事では比較しません。

チェックリスト

  • Windowsのディスプレイ設定でHDR(Windows 10はUse HDR)がオンか確認しました
  • Windows 11ならAuto HDRがオンかどうかも書き留めました
  • OBSの設定 → 詳細設定でカラーフォーマット・色空間・色範囲の現在値を記録しました
  • 詳細設定タブに警告が表示されていないか確認しました
  • HDRで録画する場合、P010、Rec. 2100 (PQ)、リミテッド(ドキュメント上の表記はPartial)の組み合わせか確認しました
  • ゲームキャプチャのRGB10A2 色空間の値と、録画エンコーダ(10-bitのHEVCまたはAV1)を確認しました
  • キャプチャカードやWebカメラのソースなら、映像キャプチャデバイスのプロパティにある色空間と色範囲(初期値は既定)も見ました
この記事のメニュー名はOBS Studio 32.2.2に基づいており、以降のバージョンでは項目名が変わる可能性があります。また、OBS公式のナレッジベースは作業中のドキュメントのため、アドレスや内容が変わることがあります。リンクが開けない場合は、obsproject.comでHDR Configurationのページを探し直してください。

OBSの設定が負担に感じるとき

OBSで色に関する項目を一つずつ合わせる代わりに、対応ゲームを検出してフルマッチをmp4で残す無料のWindowsアプリ、DORを試す方法もあります。NVIDIAのグラフィックカードなら標準のエンコードはNVENCで、ゲーム音とマイクも一緒に録音されます。ただし、DORがHDR映像をそのまま保持できるかは確認できていないため、この記事では扱いません。OBSの設定がなぜ難しく感じられるのかはOBSが複雑すぎると感じたときで、ほかの選択肢との比較はOBSの代替ソフト比較で確認できます。

公式ソース(2026年9月30日確認)

カラーフォーマット・色空間・色範囲・ゲームキャプチャ・エンコーダの基準は、OBS公式ドキュメントHDR Configuration(ページ記載日2026-09-01)で確認しました。WindowsのHDRトグルと明るさスライダーはMicrosoftのHDR settings in Windows、Auto HDRはUse Auto HDR for better gaming in Windowsに基づいています。メニュー名はOBS Studio 32.2.2の日本語表示に合わせています。

FAQ

よくある質問

OBSの公式ドキュメントに、録画が白っぽくなる原因は載っていますか?

確認した範囲では載っていません。HDR Configurationのドキュメントは、HDR録画のための3つの設定(詳細設定タブの値、ゲームキャプチャのプロパティ、10-bitエンコーダ)を案内するだけで、色が薄くなる原因の説明はありません。そのためこの記事も原因を断定せず、確認する順番をまとめています。

HDR録画に8-bitのフォーマット(NV12)を使ってもよいですか?

OBS 32.2.2は、Rec. 2100と8-bitフォーマットの組み合わせに対して、より精度の高いフォーマットを使うよう警告を表示し、英語のエラー文言にも「OBS does not support 8-bit output of Rec. 2100.」があります。HDRで録画するなら、ドキュメントの基準であるP010を使うのが適切です。

色範囲をフルに変えれば直りますか?

公式の根拠は確認できませんでした。OBSのドキュメントはHDR録画でPartial(画面表示はリミテッド)を案内しており、フルを使うべき条件や副作用についての公式な説明は見つかっていません。試す場合は、その1項目だけを変えて短く録画して確認するのが安全です。

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