OBSでロブロックスを録画しようとして最初につまずくのは、ソース選びです。ほかのPCゲームと同じようにゲームキャプチャを追加すると、プレビューが真っ黒になったり、まったく映らなかったりすることがよくあります。これは設定ミスだけの問題ではありません。Roblox公式ヘルプの「不正行為対策に関する声明」には、OBSによるゲーム内のキャプチャはRobloxのトラブルの原因となるので、代わりにウィンドウまたはデスクトップキャプチャを使うようにというメッセージが載っており、これはRobloxがOBSのゲーム内キャプチャ機能をサポートしていないという意味だと説明されています(2026年10月14日確認)。OBS側も31.1以降は、ゲームキャプチャでRobloxを選ぶと、ゲームキャプチャでは取り込めないのでウィンドウキャプチャか画面キャプチャを使うようにという警告を表示します。結論はシンプルで、OBSのウィンドウキャプチャで[RobloxPlayerBeta.exe]: Robloxのウィンドウを選び、映らないときは画面キャプチャ(Display Capture)でモニター全体を録画します。ロブロックスにも、バーチャル空間(体験)のメニューにある「切り抜き(キャプチャ)」で動画を撮る内蔵機能がありますが、公式ヘルプによると動画は最大30秒で、ボイスチャットやバーチャル空間内の音は録音されません。内蔵機能の制限と長く録画する方法全般はロブロックスを30秒以上録画する方法で別にまとめています。この記事は、OBSをすでに使っている人やこれから使う人に向けて、ロブロックス用のソース設定、ゲーム音とマイク、1080p 60fpsのエンコーダー設定、黒い画面とカクつきの対処表、リプレイバッファで直前の場面をクリップとして残す方法を順番に解説します。OBSのメニュー名はOBS 32の日本語表示を基本に、迷いやすい項目には英語表記を併記します。
結論:ゲームキャプチャではなくウィンドウキャプチャ、だめなら画面キャプチャ
ロブロックスをOBSで録画するなら、ソースはまずウィンドウキャプチャです。ロブロックスのウィンドウだけを取り込むので、Discordの通知やほかのウィンドウが動画に混ざらず、ウィンドウを別のモニターに移しても追いかけてくれます。キャプチャ方法は「Windows 10 (1903以降)」を選びます(バージョンによっては「新方式 (WGC)」と表示されます)。OBSのナレッジベースでは、この方式の条件はWindows 10 バージョン1903以降とOBS 27以降です。ウィンドウキャプチャがどうしても黒いままなら、次の手は画面キャプチャでモニター全体を録画することです。Roblox公式ヘルプが手順を載せているのもこの方法です。この場合は画面に映るものがすべて録画されるので、チャットや通知のポップアップを切ってから録画します。ゲームキャプチャはRoblox公式ヘルプとOBSの両方が避けるよう案内している方式なので、ロブロックスでは使いません。OBSが向いているのは、シーンを自分で組みたい人です。Webカメラを重ねる、配信と録画を同時に行う、ゲーム音とマイクを別トラックに分けて編集するといった用途では、OBSの自由度が役立ちます。出力やエンコーダーの各項目の意味はOBSゲーム録画設定 完全ガイド、ロブロックス以外でも起きる黒い画面の一般的な原因はOBSの黒い画面の解決法をあわせて読んでください。逆に、バーチャル空間のたびに録画ボタンを押してソースを合わせるのが面倒なら、下のDORの項目で紹介するように、バーチャル空間に入ると自動で録画が始まる方法もあります。
OBSでロブロックスを録画する手順
- 1OBSを1080p・60fpsに合わせるOBSを最新版に更新し、設定 → 映像で基本(キャンバス)解像度と出力(スケーリング)解像度を1920x1080、「FPS 共通値」を60にします。モニターが1440pや4Kでも、録画を1080pに縮小すればファイルサイズと負荷を抑えられます。設定 → 出力で出力モードを「詳細」に切り替えると、録画タブでエンコーダーと形式を個別に決められます。ロブロックス側では、ゲーム内設定の最大フレームレート(Maximum Frame Rate)の初期値は60 FPSで、公式の選択肢は60・120・144・240です。ゲームを120以上で動かしても、録画は60fpsで十分です。
- 2ウィンドウキャプチャでロブロックスのウィンドウを取り込むロブロックスを起動してバーチャル空間に入っておき、OBSの「ソース」の+からウィンドウキャプチャを追加します。ウィンドウ一覧から[RobloxPlayerBeta.exe]: Robloxを選び、「キャプチャ方法」を「Windows 10 (1903以降)」にします(バージョンによっては「新方式 (WGC)」)。OBSはBitBlt方式ではRobloxを取り込めないと警告するので、「自動」に任せるより、この方式を手動で選ぶほうが確実です。この方式では「クライアント領域」が初期状態でオンなので、ウィンドウの枠とタイトルバーは入りません。マウスカーソルを映したくなければ「カーソルをキャプチャする」をオフにします。プレビューで小さく見えるときは、ソースを右クリックして変換 → 画面に合わせる(Ctrl+F)を選びます。「ウィンドウの一致優先順位」が初期値(「タイトルに一致、そうでなければ同じ種類のウィンドウを見つける」)なら、ロブロックスを起動し直しても同じウィンドウを見つけます。
- 3ゲームの音だけを入れるOBS 30.1以降なら、作成したウィンドウキャプチャのプロパティで「音声をキャプチャ (ベータ版)」をオンにすると、ロブロックスの音がそのソースと一緒に入ります。それより古いバージョンでは、「アプリケーション音声キャプチャ (ベータ版)」を追加して同じロブロックスのウィンドウを選びます。このソースはOBS 28以降、Windows 10 バージョン2004以降またはWindows 11で使えます。どちらかを使う場合は、設定 → 音声のデスクトップ音声を無効にするかミュートします。同じ音が二重に入らないよう、OBSもこうするよう案内しています。Discordの通話やBGMまで全部入れたいなら、ロブロックス専用のソースは使わず、デスクトップ音声だけをオンにする方法もあります。
- 4マイクを一緒に録音する設定 → 音声でマイク音声のデバイスを、実際に使っているマイクにします。音声ミキサーでマイクの歯車からフィルタを開き、ノイズ抑制を追加すると、キーボードやファンの音が減ります。編集で声の大きさを別に調整したいなら、出力 → 録画で音声トラックを複数オンにし、編集 → オーディオの詳細プロパティでゲーム音とマイクを別々のトラックに割り当てます。ロブロックスのボイスチャットで聞こえるほかの人の声も録画に入ることがあるので、その声が入った動画を公開する前には相手の同意を考えてください。
- 5エンコーダーと録画形式を決める出力 → 録画タブで、エンコーダーはグラフィックカードのハードウェアエンコーダー(NVIDIA NVENC、AMD、Intel QuickSync)を選びます。CPUで処理するx264はゲームとCPUを取り合うので、カクつきの原因になりやすくなります。「レート制御」は「定数QP (CQP)」にし、値は20前後から始めます。数字が小さいほど画質もファイルサイズも上がります。「録画フォーマット」は、OBS 32以降に新しく作ったプロファイルの初期値であるハイブリッドMP4(Hybrid MP4)のままで構いません。録画中にOBSが落ちてもファイルが壊れにくいように作られた形式です。以前の設定のままMKVで録画しているなら、ファイル → 録画の再多重化でMP4に変換します。
- 6リプレイバッファでクリップを残し、試し録りするずっと録画せずに良い場面だけ残したいなら、設定 → 出力 → リプレイバッファで「リプレイバッファを有効にする」をオンにし、「最大リプレイ時間」を30秒ほどにします。設定 → ホットキーで「リプレイを保存」にキーを割り当て、「コントロール」の「リプレイバッファ開始」を押しておくと、そのキーを押すたびに直前のプレイがファイルとして保存されます。キーは、遊ぶバーチャル空間の移動やスキルのキーと重ならないものを選びます。最後に1分ほど試し録りをして、画面が黒くないか、ゲーム音と自分の声の両方が入っているか、ファイルが開けるかを確かめてから本番の録画を始めます。
OBSでロブロックスを録画するときのトラブル対処表
| 症状 | よくある原因 | 対処の順番 |
|---|---|---|
| ゲームキャプチャを追加したら黒い・映らない | RobloxがOBSのゲーム内キャプチャをサポートしていないと公式ヘルプが説明しており、OBSもRobloxはゲームキャプチャで取り込めないと警告します。 | ゲームキャプチャのソースを削除し、ウィンドウキャプチャで[RobloxPlayerBeta.exe]: Robloxを取り込みます。それでもだめなら画面キャプチャを使います。 |
| ウィンドウキャプチャも黒い | キャプチャ方法がBitBlt(OBSがRobloxを取り込めないと案内している方式)になっているか、WindowsやOBSが古くて新しい方式を使えません。 | キャプチャ方法を「Windows 10 (1903以降)」または「新方式 (WGC)」に変えます。一覧にない・選べないときは、Windows 10 1903以降・OBS 27以降かを確認して更新します。 |
| ノートPCで画面キャプチャだけ黒い | 内蔵GPUと外付けGPUを併用するノートPCで、OBSと画面が別のGPUに割り当てられています。 | OBSとWindowsを最新にし、キャプチャ方法でWindows 10の方式を手動で選びます。以前OBSを省電力GPUに変えていたなら、高パフォーマンスに戻します。 |
| 動画にゲームの音が入っていない | デスクトップ音声のデバイスが実際のスピーカーやヘッドセットと違うか、音声ソースがロブロックスのウィンドウを見失っています。 | 設定 → 音声のデバイスを確認し、「音声をキャプチャ (ベータ版)」か「アプリケーション音声キャプチャ (ベータ版)」でロブロックスのウィンドウを選び直します。それでも拾えないアプリは、仮想オーディオケーブル経由にする方法をOBSが案内しています。 |
| 音が二重に聞こえる・エコーする | デスクトップ音声とロブロックス専用の音声ソースが同じ音を同時に拾っています。 | ロブロックス専用のソースを使うなら、デスクトップ音声を無効にするかミュートします。 |
| 録画するとゲームがカクつく・動画がカクカクする | CPUエンコーダー(x264)、高すぎる解像度やビットレート、高いグラフィック品質が重なっています。 | ハードウェアエンコーダーに変え、出力解像度を1080pか720pに下げます。ロブロックスではESC → 設定でグラフィックモードを手動にし、グラフィック品質を1〜2段階下げます。 |
録画を始める前のチェック
- シーンにゲームキャプチャのソースが残っておらず、ウィンドウキャプチャが[RobloxPlayerBeta.exe]: Robloxを指しています。
- キャプチャ方法が「Windows 10 (1903以降)」(または「新方式 (WGC)」)で、プレビューでバーチャル空間の画面が動いています。
- ゲーム音は1つの経路だけで入ります(ロブロックス専用のソースを使うならデスクトップ音声はオフ)。
- 正しいマイクが選ばれていて、話すと音声ミキサーのメーターが動きます。
- エンコーダーはハードウェアエンコーダーで、録画ファイルのパスがあるドライブに十分な空きがあります。
- 録画中はロブロックスのウィンドウを最小化しません(最小化するとウィンドウキャプチャの画面が止まったり黒くなったりすることがあります)。
OBSの設定なしでバーチャル空間ごとに自動で残すなら:DOR
DORは無料のWindows PC向けアプリで、録画エンジンはOBSベースです。ロブロックスではゲームキャプチャ(フック)を使わず、モニターの画面をキャプチャしてからロブロックスのウィンドウ領域だけを切り出して録画し、ウィンドウがほかのウィンドウに隠れたり最小化されたりした区間は黒く記録する設計です。roblox.comから入手したPC版ロブロックスを起動してバーチャル空間に入ると録画が自動で始まり、バーチャル空間を出てホームに戻るか、ロブロックスを終了すると自動で終わります。ジャンルや制作者に関係なくどのバーチャル空間でも録画され、バーチャル空間1つがmp4ファイル1つとしてライブラリにたまります。ロブロックスのホームやバーチャル空間の一覧は録画せず、ロブロックスを起動してすぐにバーチャル空間に入ると、録画の開始が15〜20秒ほど遅れることがあります。バーチャル空間の中で録画中にF8(変更可能)を押すと、直前の30秒(15・30・45・60秒から選択)が別のクリップとして保存され、マイクの声もノイズ抑制をかけた状態でゲーム音と一緒に録音されます。画質は初期設定で1080p 60fps、最大2160pまで選べます。録画はライブラリで区間を切り取って16:9・9:16・1:1で書き出したり、dor.ggリンクで共有したりでき、ブラウザで使うDORスタジオでは複数の動画をつなげてテキスト・BGM・エフェクトテンプレートを入れられます。ロブロックスではキルや名場面を自動で選ぶ機能はないので、場面は自分で選びます。自動録画は設定のゲーム全体録画のスイッチでオフにできます。内蔵の切り抜き(キャプチャ)、Xbox Game Bar、OBS、DORを並べて比べた内容はロブロックス録画ソフト比較に、ホットキーでクリップを残す手順はロブロックスのクリップの残し方にまとめています。


