Steamのダウンロードが遅い時は、まずSteamの表示(1秒あたりのバイト)を回線の契約速度(1秒あたりのビット)と同じ単位にそろえ、次に公式サポートで最初に案内されている確認項目であるダウンロード地域を変えてみてください。この記事は2026年9月30日にSteamサポートの文書で確認したメニュー名と手順だけを順番にまとめています。返金について知りたい方はSteamの返金方法をご覧ください。ここではダウンロードが遅い、または止まる問題に絞ります。上から順に1つずつ試し、変えるたびにダウンロード画面で速度が変わったかを確認すると、原因を絞り込みやすくなります。
先に押さえたい結論
ポイントは2つです。1つ目は、Steamがバイト毎秒で表示するのに対し、回線の契約速度はビット毎秒で表記され、1バイトは8ビットだという点です。契約が100Mbpsなら、計算上のSteam表示は約12.5MB/sが上限の目安なので、その付近なら正常な場合があります。2つ目は、その目安よりかなり低い場合は、ダウンロード地域・速度制限・キャッシュなどSteamの設定から確認し、次に常駐ソフトとネットワークへ進むことです。サーバー側や回線側の問題は設定では直せないため、順番どおりに試しても変わらなければ、時間帯を変えて再確認し、Steamサポートに問い合わせてください。ダウンロード後にゲームを録画するつもりなら、Steamゲームの録画方法も参考にしてください。
遅いダウンロードを点検する手順
- 1単位をそろえて本当に遅いか確かめる — Steam > 設定 > ダウンロード タブで「ダウンロード速度をビット/秒の単位で表示」にチェックを入れると、契約速度とそのまま比べられます。チェックしない場合は、Steamの表示に8を掛けて比べます。公式文書の例では768KB/sが約6Mbpsです。タスクトレイなどに出る速度は多くの場合LANのリンク速度で、インターネットの速度ではないため、実際の契約速度は契約書類やプロバイダーで確認してください。
- 2ダウンロード地域を変える — 同じタブの「ダウンロード地域」で、自分がいる地域か最も近い地域を選びます。公式文書は近くの複数の地域を試すよう案内しており、特定の地域のサーバーが遅い、または混雑している場合があると説明しています。どの地域が最適という公式の案内はないため、1つずつ変えながらダウンロード画面の速度を見比べます。
- 3速度制限と更新時間の設定を確認する — 「ダウンロード速度を制限する」が有効だと、その値より速くは落とせません。以前に制限をかけた覚えがあれば、解除するか値を上げます。Download Manager(ライブラリ > ダウンロード)にも現在の帯域制限が表示されます。自動更新の時間帯を指定している場合は、その時間外には自動更新が進みません。ゲームを起動するか、Download Managerで今すぐダウンロードを選ぶと、予約より優先されます。
- 4ゲーム起動中の一時停止を許可に変える — ゲームを起動すると、Steamはゲームの通信を優先するため、ダウンロードを自動的に一時停止します。ゲームをしながら落としたい場合は、設定 > ダウンロードで「ゲームプレイ中にダウンロードを許可」にチェックを入れます。ゲーム内の通信が悪化する場合は、ダウンロード速度の制限を併用するよう公式文書が案内しています。
- 5ダウンロードキャッシュをクリアする — 設定 > ダウンロード タブの下部にある「ダウンロードキャッシュをクリアする」を押し、確認します。インストール済みのゲームには影響しませんが、Steamに再ログインする必要があります。ゲームがダウンロードできない、起動しないといった問題に有効な場合があると公式文書が説明しており、それでも直らなければSteamサポートに問い合わせます。
- 6邪魔をする常駐ソフトを終了する — 公式文書は、ウイルス対策ソフト、ファイアウォール、VPN、スパイウェア対策、P2Pやファイル共有、ダウンロード高速化・管理ソフトが、Steamの接続やコンテンツサーバーの選択に影響することがあると案内しています。広告ブロック、システムクリーナー、録画ソフトも確認対象に挙げられています。テスト中はこれらを終了してSteamを再起動し、必要に応じてPCも再起動します。ウイルス対策ソフトは、Steamとゲームのフォルダーを例外に設定するか、一時的にオフにして確認します。
- 7ライブラリフォルダーの修復とファイル確認 — 設定のStorage(ストレージ)でライブラリフォルダーを修復します。特定のゲームだけ問題なら、ライブラリでゲームを右クリックし、プロパティ(Properties) > インストールされたファイル(Installed Files) > ゲームファイルの整合性を確認(Verify Integrity of Game Files)の順に進みます。別のドライブでの動作確認も公式文書が勧める方法で、インストール済みのゲームは「インストールフォルダーを移動(Move Install Folder)」で再ダウンロードなしに移せます。
- 8ルーター・ケーブル・回線を確認する — モデムとルーターを再起動します。長く動かし続けた機器は遅くなったり不安定になったりすることがあると公式文書が説明しています。無線や電力線通信は断続的な不具合の原因になり得るので、可能なら有線で直接つないで確認します。夕方など特定の時間帯だけ遅い場合は、プロバイダーが回線を制限している可能性があるため、別の時間帯で試して問い合わせます。学校や職場のネットワークはSteamに必要なポート(TCP 80・443、UDPとTCPの27015-27050)を塞いでいることがあり、変更できるのはネットワーク管理者だけです。
契約速度別のSteam表示速度の目安(公式表)
| 回線の契約速度 | Steamでの最大目安(公式表) | 8倍にした値(計算) |
|---|---|---|
| 3 Mbps | 384 KB/s | 3072 Kb/s |
| 5 Mbps | 640 KB/s | 5120 Kb/s |
| 15 Mbps | 1.9 MB/s | 約15.2 Mb/s |
| 20 Mbps | 2.5 MB/s | 20 Mb/s |
| 30 Mbps | 3.75 MB/s | 30 Mb/s |
| 50 Mbps | 6.25 MB/s | 50 Mb/s |
それでも改善しない時の最終チェックリスト
- 契約速度を8で割った値とSteamの表示速度を比べて、本当に遅いのか確認しました。
- ダウンロード地域を、自分に近い地域のいくつかに変えて試しました。
- ダウンロード速度の制限や自動更新の時間帯が設定されていないか確認しました。
- ダウンロードキャッシュをクリアし、再ログインしてから試しました。
- VPN、ウイルス対策、ファイアウォール、P2P、ダウンロード高速化、録画ソフトを終了してSteamを再起動しました。
- モデムとルーターを再起動し、有線接続でも別の時間帯でも試しました。
- 変わらない場合は、試した内容を整理してSteamサポートに問い合わせます。
ダウンロードが終わったあとの空き容量
大きなゲームをダウンロードすると、速度と同じくらいドライブの空き容量が気になってきます。DORは、対応ゲームを自動で検出して試合全体をmp4で録画する無料のWindowsアプリです。Steamで入れたゲームを遊びながら録画もするなら、ゲーム本体の容量とは別に、録画ファイルが増えていく分の空きが必要になります。NVIDIAのグラフィックカードならNVENCによるハードウェアエンコードで録画され、ゲーム音とマイクの音をいっしょに収めたファイルがアプリ内のライブラリに保存されます。録画ファイルの大きさはゲームや設定で変わるため、ここでは数値を挙げません。空きが足りなくなった時の対処はSteamゲーム録画のディスク容量不足の解決にまとめました。DORがSteamのダウンロード速度を変えるわけではありません。上の点検をする間は、原因を切り分けるために、起動中の録画ソフトをいったん閉じておくのがおすすめです。ゲームと録画を同時に動かす余裕が心配な場合は、軽い録画ソフトの選び方も参考になります。
確認した公式文書(2026年9月30日時点)
この記事のメニュー名と手順は、2026年9月30日に以下のSteamサポート文書で確認しました。クライアントのバージョンによってメニューの位置や表記が異なることがあるため、画面と違う場合は公式文書を優先してください。ダウンロードやコンテンツサーバーへの接続が遅い、アップデートとインストールに関する問題、Steamの動作を妨げる可能性があるプログラム。ダウンロード速度の制限、ダウンロードキャッシュのクリア、ゲーム起動時の自動一時停止、ネットワーク接続のトラブルシューティング、必要なポートの文書も、同じサポートサイトで確認しています。


