VALORANTが落ちる、または起動しない時、Riot公式文書がまず確認するよう案内しているのは最小動作環境とグラフィックドライバの更新です。この記事では、2026年10月6日に確認したRiotサポート文書(VALORANTクラッシュ文書は2026年5月24日更新)に実際に書かれている手順だけを症状別に整理しており、どの原因が最も多いかは公式の根拠がないため断定しません。録画をしている時だけ問題が出る場合は、先にゲームが録画中に落ちる時の確認で録画側の項目を見てから、ゲーム側の公式チェックとして本記事をお使いください。PC版が対象です。
症状別・公式文書が案内している確認項目
| 症状 | 公式文書が案内している確認・対処 | 参照した文書(更新日) |
|---|---|---|
| エラーコードなしでデスクトップに戻る | 共通文書は、最小動作環境、PCの再起動、グラフィックドライバ、Windowsの更新、Clean Boot、グラフィックソフトのリセット、ビデオ設定の引き下げ、ゲームのクリーン再インストールの順に確認するよう案内しています。 | Riot「Troubleshoot PC Game Crashes」(2025年10月28日) |
| 起動時に黒い画面になる | VALORANT専用文書は4つの症状に同じ順序を示しています。動作環境、グラフィックドライバ、DirectX、Windows、グラフィックソフトの初期値復元、ビデオ設定の調整の順です。 | Riot「Troubleshooting Game Crashes in VALORANT」(2026年5月24日) |
| 起動直後に終了する、またはクラッシュせず固まる | VALORANTクラッシュ文書は、この2つの症状も他の症状と同じ順序で案内しています。文書の最後の項目「PC Heat and Power(PCの熱と電源)」には、High performance電源プラン、平均FPSより低いFPS制限、換気とホコリの除去が書かれています。 | 同じVALORANTクラッシュ文書(2026年5月24日) |
| Alt+Tabで固まる・カクつく・ちらつく | Settings > System > Multitaskingの「Pressing Alt + Tab shows」を「Open windows only」にし、VALORANT.exeのプロパティのCompatibilityタブで「Disable fullscreen optimizations」にチェックを入れます。 | Riot「Troubleshooting Issues When Using Alt + Tab」(2026年5月24日) |
| アップデートが0% Downloadで止まる | 文書はウイルス対策ソフトとの競合として説明しています。AvastとAVGではPassive Modeをオンにして更新し、終わったらオフに戻します。それ以外はサポートチケットを提出するよう案内しています。 | Riot「Cannot update and launch VALORANT」(2026年5月29日) |
| VANなどのエラーコードが表示される | 公式のコード表でそのコードを検索します。表の上部には一覧が現在最新ではないという警告があり、コードによっては別の文書が用意されています。 | Riot「Error Codes and Solutions in VALORANT」(2026年6月2日) |
| 第13・14世代Intel CPUでvgk.sysを示すブルースクリーン | ほかの手順より先に、マザーボードのBIOS(ファームウェア)を更新するよう案内しています。設定を誤ると問題が出るおそれがあるため、詳細は公式文書で確認してください。 | Riot「vgk.sys Error Troubleshooting」(2025年10月9日) |
結論:公式の順序は動作環境の確認とグラフィックドライバの更新から
RiotのVALORANTクラッシュ文書とフレームレート文書は、どちらも最小動作環境の確認を先に、グラフィックドライバの更新をその次に置いています。共通のPCクラッシュ文書だけは、その間にPCの再起動を挟んでいます。その後にWindowsの更新、グラフィックソフトのリセット、ビデオ設定、Clean Boot、再インストールが、文書ごとに少しずつ違う順で続きます。録画中だけFPSが下がるなら録画中のFPS低下の対処も合わせてご覧ください。設定を一度に変えるとどの手順で改善したか分からなくなるため、下の順に一つずつ変更し、そのたびに起動し直して確認します。
公式文書をまとめた8段階の確認順
- 1最小動作環境とWindowsの条件を確認する — 公式の動作環境ページ(2026年5月21日)では、最小(30FPS)がCPU Intel i3-540またはAMD Athlon 200GE、GPU Intel HD 4000またはAMD Radeon R5 220、RAM 4GB、64ビットのWindows 10(Build 19041以降)またはWindows 11とされています。共通条件として、SSE 4.2またはAVX、DirectX 11対応、専用ビデオメモリ1GB以上が必要で、ARMプロセッサ、クラウドゲーミング、仮想マシンは非対応です。Windows 11ではTPM 2.0とUEFI Secure Bootも必要で、有効にする方法はPCやマザーボードのメーカー、またはMicrosoftの案内で確認します。
- 2グラフィックドライバを更新する — Windowsキー+Rを押してdxdiagと入力し、Displayタブでカード名とメーカーを確認します。そのメーカー(NVIDIA・AMD・Intel)の公式サイトから最新のグラフィックドライバをダウンロードして入れ、PCを再起動します。Riotの文書では、各メーカーの自動検出ツールも案内されています。
- 3DirectXとWindowsを更新する — Microsoftの文書によると、現在のWindowsではDirectXの更新はWindows Updateで提供され、単独のインストーラはありません。Windows Updateで保留中のものをすべて入れて再起動し、もう一度起動します。現在のDirectXのバージョンはdxdiagで見られます。
- 4グラフィックソフトの設定を初期値に戻す — NVIDIAのカードなら、デスクトップを右クリックしてNVIDIAコントロールパネルを開き、Manage 3D SettingsからRestore Defaultsを押します。VALORANT文書のAMDの項目は旧Catalyst Control CenterのRestore Factory Defaultsで、共通のクラッシュ文書ではNVIDIA Control PanelまたはAMD Softwareのリセットと書かれています。手動で変えていた項目は初期値に戻ります。
- 5ビデオ設定を公式の最低構成まで下げる — 文書が示す最低構成は、Multithreaded Rendering Off、Material Quality・Texture Quality・Detail Quality・UI QualityをLow、Vignette・VSync・Anti Aliasing・Improve Quality・Bloom・Distortion・First Person ShadowsをOff、Anisotropic Filteringを1xです(項目名はRiot文書の英語表記のままです)。起動できる場合は、共通文書の案内どおり一項目ずつ上げて、どの項目で再発するかを見ます。
- 6PCの熱と電源プランを確認する — 文書の「PC Heat and Power(PCの熱と電源)」では、Control Panel\Hardware and Sound\Power Optionsで「High performance」プランを選び、ESC → VIDEO → LIMIT FPS ALWAYSを平均FPSより低く設定するよう案内しています。具体的なFPSの数値は文書にありません。換気の確保、ホコリの除去、PCを休ませることも挙げられています。
- 7Clean Bootで干渉するソフトを切り分ける — Windowsキー+Rでmsconfigを実行し、Servicesタブで「Hide all Microsoft services」にチェックを入れて「Disable All」を押し、vgcだけをもう一度チェックします。Apply、OK、再起動のあと、同じ画面でVanguardだけが有効か確認します。この状態で正常に動くなら、無効にした項目のどれかが関係しているということなので、そのソフトのサポートにVanguardと併用する設定を問い合わせるよう文書は案内しています。Microsoft以外のウイルス対策ソフトはClean Bootを無視することが多く、確認のための一時的な削除を検討するという説明もあります。RiotのClean Boot文書には通常の起動に戻す方法は書かれていないため、確認が終わったらmsconfigのServicesタブで無効にした項目を自分で有効に戻してください。
- 8Riotクライアントの修復ツールとクリーン再インストール — Riotクライアントにログインし、右上のプロフィールアイコン > 設定でVALORANTを選んで修復(Repair)ボタンを押し、案内に従います(完全修復ツールの文書、2026年5月30日)。解決しない場合は、Riotクライアントを終了してC:\Riot GamesのVALORANTとRiot Clientのフォルダを削除し、ごみ箱を空にします。続けてWindowsキー+Rに%localappdata%と入力し、AppData\LocalのRiot GamesとVALORANTのフォルダを削除してPCを再起動し、入れ直します(2026年6月1日の文書)。インストール段階で失敗する場合は、インストーラを再ダウンロードして管理者として実行(Run as Administrator)するという2023年の文書もあります。
問い合わせ前の最終チェック
- Windowsが64ビットのWindows 10(Build 19041以降)またはWindows 11で、CPU・GPU・RAMが動作環境ページの条件を満たしていることを確認しました。
- dxdiagのDisplayタブに出たメーカーと同じメーカーの最新ドライバを入れ、再起動しました。
- Windows 11の場合、TPM 2.0とUEFI Secure Bootが有効かをPCメーカーまたはMicrosoftの案内で確認しました。
- 第13・14世代Intel CPUでvgk.sysのブルースクリーンが出る場合は、ほかの手順より先にBIOSを更新しました。
- 変更は一度に一つだけにし、そのたびに結果をメモしました。
- ファイアウォールは、Riotの「Your Firewall vs VALORANT」ガイドに従ってVALORANTとVanguardを許可しました。
- それでも解決しない場合は、ログを添えてRiotサポートにチケットを提出します。
ゲームが安定したあとに映像を残したい場合
VALORANTが安定して動くようになったあとは、DORを使う手もあります。DORは無料のWindowsアプリで、対応ゲームのVALORANTを自動で検出し、試合全体をmp4で自動録画して、キルやラウンド単位のハイライトクリップも自動で作ります。NVIDIAのグラフィックカードではNVENCハードウェアエンコードが標準です。DORはクラッシュや起動エラーを直すツールではないため、その点は上のRiot公式手順だけに従ってください。映像をクリップにして共有する流れはVALORANTのクリップの作り方でご覧いただけます。
公式の出典(2026年10月6日確認時点)
本記事の手順と数値のほとんどは、2026年10月6日にRiotのサポート文書で確認しました。中心になるのはTroubleshooting Game Crashes in VALORANT(2026年5月24日)、Riot Client Full Repair Tool(2026年5月30日)、VALORANT PC System Requirements(2026年5月21日)です。Clean Boot(2026年5月21日)、Alt+Tab(5月24日)、アップデート停止(5月29日)、エラーコード表(6月2日)、再インストール(6月1日)、フレームレート(2025年10月28日)、グラフィックドライバ(2025年10月23日)、vgk.sys(2025年10月9日)の文書は、support.riotgames.comでタイトルを検索すると見つかります。DirectXの更新がWindows Updateで提供されるという説明は、MicrosoftのサポートページHow to install the latest version of DirectX(kb/179113)で確認しました。文書は更新されるため、問い合わせの前に更新日をもう一度ご確認ください。


