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OBS「レンダリングラグにより逃したフレーム」の対処法(2026):レンダリング遅延の原因と手順

OBS Studioのコントロールメニューとオーディオミキサードックの一部 — 録画開始、リプレイバッファ開始、仮想カメラ開始、スタジオモード、設定のボタン
画像出典: © OBS Project · official product UI
要点まとめ
  • 最初にOBSを管理者として実行し、次にゲームのフレーム制限とGPUを使う他のプログラムの整理を確認します。
  • この統計は、GPUがシーンを描画する速度に追いつかないときに増えるものと読んでおり、公式ガイドもOBSが追いつかない状況の原因としてGPU過負荷の可能性を挙げています。
  • 「レンダリング遅延」フィルタは映像と音声の同期用で、この統計とは別物です。

OBSの統計で「レンダリングラグにより逃したフレーム」が増えるときは、まずOBSを管理者として実行し、次にゲームのフレームレート制限とGPUを使う他のプログラムの整理を確認してください。この統計は、GPUがシーンを描画する速度に追いつかないときに増えるものと解釈しており、公式ガイドもOBSが追いつかない状況の原因としてGPU過負荷の可能性を挙げています。この順序はOBS公式の「Encoding Performance Troubleshooting」の対処順に沿ったものです。ただしこの統計項目を直接説明した公式ページは見つからなかったため、「GPU過負荷を扱う最も近い公式案内」に結び付けた解釈である点を先にお伝えします。増えているのが「エンコードラグによりスキップされたフレーム」の場合は、OBSのエンコーダー過負荷の対処法をご覧ください。この記事は、統計項目とフィルタの取り違え、ゲームキャプチャのオプション、ノートPCのGPU指定までを扱い、エンコーダー側の診断はリンク先の記事に任せます。メニュー名と項目名はOBS Studio 32.2.2の日本語表記で、2026年9月30日時点の確認内容です。

統計の項目ごとに見る場所

項目(OBS 32.2.2の日本語表記)この記事での解釈最初に見る場所
レンダリングラグにより逃したフレームシーンの合成とレンダリングにGPUが追いつかない状態と解釈します。公式の定義はなく、最も近いのがGPU過負荷のガイドです。この記事の手順すべて(管理者実行から順に)
フレームのレンダリングにかかる平均時間レンダリングにかかる時間を示す項目です。公式ドキュメントに正常範囲の基準はありません。変更前後の比較用としてのみ使います
エンコードラグによりスキップされたフレームエンコーダーが追いつかない状態です。この記事の範囲外です。冒頭段落でリンクしたエンコーダー過負荷の記事
ドロップしたフレーム (ネットワーク)名前のとおりネットワーク側の項目です。この記事の範囲外です。配信時のネットワーク接続
レンダリング遅延(ソースフィルタ)映像と音声の同期を助けるためにソースを遅延させるフィルタです。統計項目ではなく、この問題の原因としても挙げられていません。自分で意図して追加したかどうかを確認

結論と、この記事で扱う範囲

結論は3段階です。1つ目はOBSの管理者実行、2つ目はゲームのフレームレートをモニターのリフレッシュレートに合わせる(または垂直同期をオンにする)こと、3つ目はそれでも残る場合に、GPUを使う他のプログラム、出力設定、シーンの重さを順に減らすことです。OBS公式は「ゲームのフレームレートは問題ないのにOBSが追いつかない」状況を、多くの場合GPUの過負荷か、GPUとシステムの他の部分との間のボトルネックと説明しています。ゲーム自体のFPSが落ちている場合は、この記事ではなくゲーム録画でFPSが落ちる原因と対処法から確認するのが近道です。統計ドックは「ドック」メニューから開けますが、メニューの位置はバージョンで違うことがあるのでご自身の画面で確認してください。何フレームまでなら許容かという公式の基準値はないため、「統計をリセット」してから、変更の前後で同じシーンを比べて判断します。なお「obs レンダリング遅延」で検索すると、ソースフィルタの「レンダリング遅延」(Render Delay)と混同しやすいのですが、こちらは映像と音声の同期を合わせるためのもので、この統計とは関係ありません。

公式ドキュメントの順に進める手順

  1. 1管理者として実行し、GPUを使う他のプログラムを整理する — OBSを完全に終了し、OBS Studioのショートカットを右クリックして「管理者として実行」を選びます。公式ガイドは、OBSがWindowsにGPUの処理能力の確保を求められること、GPU過負荷の問題の多くがこれだけで解決すること、他の対処より先に試すことを案内しています。そのあとタスクマネージャーでGPU使用率が高いプログラム、たとえばバックグラウンドで動いている別のゲームを確認します。閉じてよいのは、自分で開いて用途が分かっているものだけです。2つのゲームを同時にキャプチャする場合は、片方または両方のグラフィック設定を下げるか、別々にキャプチャしてください。オーバーレイや他の録画ソフトはフック競合の原因になるので、終了するか画面表示機能をオフにするよう案内されています。
  2. 2ゲームのフレーム制限とグラフィック設定 — 公式ガイドが最善の方法として挙げる手順です。ゲームのフレームレートをモニターのリフレッシュレートに合わせるか(多くのPCモニターは60Hzで、144Hzなら144に合わせます)、ゲーム内の垂直同期をオンにします。それでも改善しなければ、OBSに設定したフレームレートと同じ値に制限します。リフレッシュレートを超えるフレームは効果が小さくなります。ゲームのFPSとOBSのFPSが両立して安定しないときは、最高設定とOBSを同時に処理できていないので、ゲームのグラフィック設定を下げます。
  3. 3ゲームキャプチャのオプションを確認する — 公式ガイドは、ゲームキャプチャがゲームを追加する最も効率的な方法であり、常に最初に試すよう案内しています。ソースのプロパティで「SLI/Crossfire キャプチャモード (遅い)」がオフになっているか確認してください(古いドキュメントではMulti-adapter Compatibilityと呼ばれています)。メモリキャプチャに切り替わり効率が下がるため、他に方法がないときだけ使うオプションです。ただし、SLI/Crossfire構成や複数のグラフィックスカードを搭載したノートPCでは、有効にする必要がある場合があると公式は述べています。「キャプチャのフレームレートを制限する」は、OBSに設定したフレームレートを超えてキャプチャしないようにするもので、初期状態はオフです。
  4. 4ノートPCではOBSを高パフォーマンスのGPUに指定する — OBSを終了し、Windows Settings > System > Display > Graphics settings(グラフィックス設定)でobs64.exe(既定のパスはC:\Program Files\obs-studio\bin\64bit\obs64.exe)を追加して、High performance(高パフォーマンス)に設定します。OBSはどちらか一方のGPUでしか動作せず、専用GPUで動いていないと性能の問題が起こりうると公式は説明しています。この手順はWindows 10(1809以降)とWindows 11が対象です。
  5. 5Windowsのゲーム機能を確認する — OBS公式の記事はWindows 10向けです。Game barと、バックグラウンドで録画するGame DVR(Captures)はオフにし、Game Modeは1809以降のWindows 10ならオンのままでよいとされています。Windows 11のメニュー名や挙動は記事に書かれていないため、表示が異なる場合があります。
  6. 6出力設定を下げて、シーンをシンプルにする — 設定 > 映像で「出力 (スケーリング) 解像度」を下げると、必要なGPUリソースとエンコーダーの負荷が減ります。フレームレートはレンダリングとエンコードの両方に影響するため、60でうまくいかなければ30を試してください。多くのソースは表示されていなくてもリソースを使うので、ブラウザソースの数とサイズを減らし、静的な素材には画像ソースやメディアソースを使います。重いフィルタは無効にするか、できるだけ小さいソースだけに適用してください。投げ銭表示のようなオーバーレイの中には複雑なJavaScriptを使い、影響が大きいものがあります。シーンコレクションは小さく分けて管理します。

変更したあとの確認リスト

  • 「統計をリセット」を押してから、1回に1つだけ変更して確認しました。
  • OBSを管理者として再起動し、同じシーンで比べました。
  • タスクマネージャーでGPUを多く使うプログラムを確認し、自分で開いたものだけ閉じました。
  • ゲームのフレームレートをリフレッシュレートに合わせるか、垂直同期をオンにしました。
  • ノートPCではobs64.exeをHigh performance(高パフォーマンス)に指定しました。
  • 出力解像度、フレームレート、ブラウザソース、フィルタを減らして、同じシーンで結果を比べました。
公式記事の日付は2021年から2023年ですが、2026年9月30日時点でも公開されています。画面の表記が違うときは英語名で照らし合わせてください。

逃したフレームを一つずつ調整するのが負担なら

このチェックリストを一つずつ確認するより、設定なしで試合を残したい方もいるはずです。DORは無料のWindowsデスクトップアプリで、対応ゲームを自動検出して、試合全体をmp4で自動録画します。NVIDIAのグラフィックスカードでは既定でNVENCハードウェアエンコードを使い、ゲーム音とマイクが一緒に録音されるので、統計の数字を見なくても、できあがったmp4をアプリ内のライブラリでそのまま再生して確認できます。キルなどのハイライト自動クリップは、一部の対応ゲームだけです。DORがレンダリングラグを起こさない、あるいはOBSより軽いという意味ではなく、先に設定をしたくない方のための選択肢という位置づけです。設定なしで録画する別の方法を知りたいときはOBSの代替ソフト、複雑な設定なしで自動録画する方法を、OBSの設定が難しく感じる理由はOBSが難しいと感じる理由をご覧ください。

確認した公式ソース

すべて2026年9月30日に実際に開いて確認しており、OBS Studioの最新バージョンは32.2.2です。GPU過負荷の対処順と出力設定はEncoding Performance Troubleshooting、ゲームキャプチャのオプションはGame Capture Source、ノートPCのGPU指定はGPU Selection Guideにあります。Windowsのゲーム機能は、同じサイトのWindows Gaming Features Troubleshooting(Windows 10向け)を参考にしました。オーバーレイや他の録画ソフトの競合はKnown Application Conflicts、レンダリング遅延フィルタの説明はFilters Guideを参考にしました。この統計項目を直接定義した公式ページはないため、GPU過負荷のガイドとの結び付けは解釈です。

FAQ

よくある質問

OBSのレンダリングラグとエンコードラグは何が違いますか?

統計では別々の項目です。「レンダリングラグにより逃したフレーム」はシーンの合成とレンダリング側、「エンコードラグによりスキップされたフレーム」はエンコーダー側です。この記事は前者をGPU負荷の観点で扱います。

何フレームまで逃しても大丈夫ですか?

公式ドキュメントに基準値はありません。統計をリセットして、同じシーンで変更の前後を比べ、はっきり減ったかどうかで判断してください。

「レンダリング遅延」フィルタを調整すれば直りますか?

公式のGPU過負荷ガイドに、その方法は出てきません。レンダリング遅延は映像と音声の同期用のソースフィルタで、統計項目とは別のものです。

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