PCで直前の30秒を残すには、そのシーンが起きる前から常時録画(バッファ録画)が動いている必要があり、NVIDIAアプリやAMD SoftwareのInstant Replayがその役割を担います。Xbox Game BarのWindowsロゴキー+Alt+Rは押した瞬間から録画が始まるため、さかのぼって保存する方式とは別物です。本記事はOBSのリプレイバッファではなく、NVIDIA・AMD・Microsoftの公式ドキュメントに書かれた設定だけを2026年10月6日確認時点で比較し、最後にDORで試合全体を残して30秒だけ切り出す方法を添えています。直前を保存するという考え方から知りたい方は、先に直前シーンをクリップとして残す仕組みをご覧ください。
いちばん簡単な選び方
NVIDIAのグラフィックスカードをお使いならNVIDIAアプリのインスタントリプレイ、AMD Software: Adrenalin Editionを入れているならその中のInstant Replayから試すのが最も手軽です。どちらもプレイ中に録画を続け、ショートカット1回で直前の区間を保存する仕組みです。NVIDIAはShadowPlayの紹介ページで直前30秒の保存と説明していますが、長さは設定で変更できるため30秒が固定値というわけではありません。NVIDIAアプリでショートカットを押してもファイルができない場合は、NVIDIAのインスタントリプレイが保存されないときの確認手順で原因を順に確認してください。
設定から動作確認までの6ステップ
- 1さかのぼり保存か、押してから録画かを決める — 最初に、使いたい方式が常時録画なのか、キーを押してから録画が始まる方式なのかを決めます。すでに過ぎた場面を残したいなら、その場面が起きる前に常時録画をオンにしておく必要があり、Xbox Game BarのWindowsロゴキー+Alt+Rは押した瞬間からファイルが作られます。
- 2NVIDIAアプリで長さとショートカットを確認する — Alt+ZでNVIDIAオーバーレイを開きます。設定の歯車アイコン(Settings cog)でインスタントリプレイの長さを決め、「ビデオキャプチャ(Video capture)」画面で品質と保存先を確認します。公式ニュースページはクリップ保存をAlt+Shift+F10と表記していますが、ショートカットは設定で変更できるため、ご自身の環境の値を直接確認してください。
- 3AMD SoftwareでInstant Replayをオンにする — AMD Software: Adrenalin Editionの検索欄にRecordと入力し、Record & Stream Settingsを開きます。Instant Replayをオンにして、スライダーで長さを決めます。ショートカットはHotkeyで検索してHotkey SettingsのMedia Hotkeysセクションから設定し、一部はCTRLやALTとの組み合わせが必要です。文書に既定のショートカット値の記載はなく、Recordの項目はフルインストールで利用できます。
- 4Xbox Game Barは押してから録画する方式で使う — WindowsロゴキーとGでGame Barを開き、Windowsロゴキー+Alt+Rで録画を開始し、同じキーで停止します。マイクのオンとオフはWindowsロゴキー+Alt+Mです。システム音も入れたい場合は、Settingsボタンの中のCapturingでオーディオのオプションをAllにします。同じCapturingの画面に直前を保存する項目があるかも見てみてください。本記事は確認した文書にある手順のみを扱っています。
- 5ロビーで試し保存して保存先を探す — 本番の試合の前に一度保存してみます。Xbox Game Barの録画はVideosフォルダ内のCapturesにMP4で保存され、ファイル名にゲーム名と日時が入ります。AMDはメディアの保存場所フォルダ(既定の表記は<drive>:\Users\<username>\Videos\Radeon ReLive)、NVIDIAは設定で決めた保存先を確認してください。
- 6必要な区間だけを残す — 保存したファイルが欲しい場面より長い、あるいは冒頭が不自然な場合は、編集ツールで開始と終了を指定し直して必要なシーンだけを残します。共有する前に、映像と音声が入っているかを最初から一度再生して確認しましょう。
方法の比較(2026年10月6日確認時点)
| 方法 | 直前のシーンを残す仕組み | 公式ドキュメントで確認できた点 |
|---|---|---|
| NVIDIAアプリのインスタントリプレイ | 常時録画が動き続け、クリップ保存のショートカットで直前の区間を保存 | 公式ニュースページの表記はAlt+Shift+F10。長さ・保存先・ビデオキャプチャ(Video capture)は設定の歯車アイコン(Settings cog)で調整 |
| AMD Software: Adrenalin EditionのInstant Replay | オンの間はゲームプレイを録画し続け、過去の区間をさかのぼって確認できる | 最大で直近20分、長さはスライダーで15秒単位(2024年11月11日更新の文書時点) |
| Xbox Game Bar | Windowsロゴキー+Alt+Rを押した時点から録画し、同じキーで停止 | MP4はVideos > Capturesフォルダに保存されます。参照した文書は押してから録画する手順のみのため、直前を保存する項目はSettings > Capturingで各自ご確認ください |
| DORのフルマッチ自動録画 | 対応ゲームを検出して試合全体をmp4で録画し、終了後に区間を切り出す | アプリのライブラリで開始と終了を指定。出力比率は16:9、9:16、1:1 |
保存する前に確認すること
- 常時録画(インスタントリプレイ)は、残したい場面が起きる前にすでにオンになっていますか
- クリップ保存のショートカットを設定画面で自分で確認しましたか
- 長さが希望どおりですか(NVIDIAは設定の歯車アイコン(Settings cog)、AMDは15秒単位のスライダー)
- NVIDIA設定のディスク使用量の上限と保存先が意図した値になっていますか
- マイクとシステム音のオプションが必要な状態になっていますか
- 試し保存したファイルを開いて映像と音声を確認しましたか
DORで試合全体を残して最後の30秒だけ選ぶ
VALORANTやリーグ・オブ・レジェンドなど、DORが対応するゲームを起動するとアプリが自動で検出して試合全体をmp4で録画するため、ショートカットを押すタイミングを気にする必要がありません。試合の後にアプリのライブラリで区間の切り出し機能を使い、開始と終了を指定して最後の30秒を選べます。切り出しの詳しい手順はゲームクリップの区間カットガイドで続けて確認できます。出力比率は16:9、9:16、1:1から選べ、dor.ggのリンクで共有するとモバイルのブラウザでも再生できます。NVIDIAのグラフィックスカードではNVENCハードウェアエンコードが標準で使われ、試合全体も最後の交戦も1つのファイルにまとまります。ゲーム音とマイクの声も同じファイルに入るので、最後の数秒を見返すときに映像と一緒に音声も確認できます。キルなどのハイライトが自動クリップになるのは、VALORANT、リーグ・オブ・レジェンド、PUBG、FC Online、フォートナイト、カウンターストライク、オーバーウォッチの7タイトルです。
参照した公式ドキュメント
2026年10月6日確認時点の内容です。NVIDIAアプリのインスタントリプレイ、ショートカット、設定の歯車アイコンはNVIDIAアプリのダウンロードと機能の案内、AMDのInstant Replayの長さとHotkey SettingsはAMDのRecord & Stream サポート文書(2024年11月11日更新)、Game Barのショートカットと保存フォルダはMicrosoftサポートのXbox Game Bar録画の案内で確認しました。直前30秒という表現はNVIDIA ShadowPlay紹介ページの宣伝文句で、ショートカットや長さは更新で変わる場合があるため、設定画面の値を優先してください。


